今年のカレンダーも残り2枚となると、
気になるのは冬のボーナスはどれ位かな?
ということでしょうね。
日本経済はまずまず順調なのですが、好
調な業種、不調な業種の差は大きいです
し、大企業と中小企業の賃金の違いも一向に縮まりません。
縮まるどころか、その差は開くばかりと
いうのが実感です。
しかも、日本は年功序列というシステム
が定着していますので、
若い人の収入はかなり低いのが実状です。
というわけで20代の人は、冬のボーナス
の額など大いに気にかかる季節です。
そこで今回は、20代の冬のボーナスはどれ位なのか、ボーナスが高い業種と低い業種ははなにか、ボーナスの賢い使い方などを考察します!
Contents
冬のボーナスは20代の収入は?
他人の財布を気にしてもしょうがない、
などと言いますが、そうはいってもやは
り気にはなりますよね。
では20代の冬のボーナス平均額とはどの
位のものなのでしょうか。
全業種平均での冬のボーナスはこの位ら
しいですよ。
- 20代全体 36万円前後
- 20代前半 30万円前後
- 20代後半 42万円前後
随分貰ってるなと思うか、意外に少ない
なと思うのかは、その人の状況によりま
すが、まずまず妥当な数字ではないかと思いますね。
ちなみに、30代と40代ではこのような額
なのです。
30代では51万円で、やはり中堅ともなる
とボーナスも格段に増えていますね。
40代ともなりますと62万円で、年間では
100万円を越えることになります。
まあ、40代ともなれば役職についている
人も多いでしょうから、当然かもしれま
せんね。
ボーナスについての説明
ボーナスは毎月貰う基本給とは、性質の
異なる給与です。
いわゆる『賞与』という特別手当なのです。
ボーナスの定義は、日本と欧米とではか
なり違います。
欧米諸国では、能率賃金の一つとして、
又業績に対して与えられる
報奨金などを言います。
さらには、エージェントやセールスマン
に対する基本手数料など、基本報酬以外に
支給される歩合手数料をいうこともあります。
日本の場合は、夏冬や決算期などに、
年2回程度
支給される賞与のことを指します。
日本の賃金制度では,欧米の手数料や
臨時収入ではなく、年収の一部として
不可欠なものとなっています。
ボーナス額の決め方は、
「基本給×○ヶ月分」
で算出する企業が多いようです。
例を挙げれば、基本給24万円、
ボーナス2.2ヶ月分の場合は
24万×2.2ヶ月=52.8万円となります。
ボーナスは基本給と同じく課税対象となっています。
ボーナスの手取り額=ボーナス額面-社会保険料-源泉徴収税
つまり、社会保険料と源泉徴収税は控除
されるので課税対象にはならないわけですね。
又、社会保険は
健康保険料と、厚生年金保険料、雇用保険料
の3つとなっています。
健康保険料には、40歳以降の人は介護保
険料も含まれています
健康保険料は都道府県によって保険料率
が異なり、東京都の場合は9.91%
(介護保険を含む場合11.56%)です。
健康保険料は労使折半なので、この料率
の1/2の率がボーナスの額面に掛けられ
差し引かれます。
厚生年金保険料は18.182%ですが、これも労使折半です。
この料率の1/2の率がボーナスの額面に掛けられ差し引かれます。
雇用保険料は労働者側の負担率が0.3%になっています。
これもボーナスの額面に0.3%が掛けられて差し引かれます。
この
残りがボーナスの手取額
ということになるわけです。
ボーナスは学歴や企業規模によって、かなり顕著に異なります。
学歴による違い
この例は、勤務年数10年以上になる
37歳の男性で比較してみます。
- 大学・大学院卒:135万円
- 高専・短大卒:83万円
- 高校卒:72万円
- 中学卒:48万円
これは随分と違いが顕著に出ています。
大学・大学院卒のボーナスの平均額は
なんと中学卒の3倍弱、高校卒の2倍弱
にもなっています。
企業規模による違い
- 従業員が5,000人以上の会社:86.0万円
- 従業員が5,000人未満の会社:77.1万円
- 従業員が1,000人未満の会社:64.5万円
- 従業員が500人未満の会社:61.1万円
- 従業員が300人未満の会社:51.3万円
- 従業員が100人未満の会社:45.0万円
- 従業員が50人未満の会社:38.9万円
これも大きな差がありますね。
従業員が5,000人以上の会社は、従業員が
50人未満の会社の2.2倍以上もボーナスを
貰っているのです。
冬のボーナスが高い業種は?
ではたっぷりとボーナスを貰っている、
羨ましい業種を見てみましょう。
- 金融業:79.8万円
- 電気・ガス・水道業:76万円
- 製造業:69.3万円
- 国家・地方公務員:69.2万円
- 教育:62万円
- 医療業:60.7万円
- ソフトウェア・情報サービス業:59.7万
- 公益法人・財団法人:58.6万円
- 卸売・小売業:60.7万円
- サービス業:42.7万円
やはり金貸しは儲かるという確かな証拠ですね。
電気・ガス・水道業や公務員、教育なども多いです。
これらはほぼ公務員的な業種ですので、
やはり
官は待遇がよいというのは事実のようです。
ちなみに、業種ではなく職種でボーナス
が高いのは、このようになっています。
- 1位:282万円 大学教授(平均年齢57.7歳)
- 2位:220万円 航空機操縦士(45.8歳)
- 3位:216万円 大学准教授(47.6歳)
- 4位:188万円 不動産鑑定士(48.1歳)
- 5位:166万円 高等学校教員(43.0歳)
- 6位:161万円 記者(40.7歳)
- 7位:154万円 電車運転士(39.4歳)
- 8位:151万円 公認会計士、税理士(38.6歳)
- 9位:148万円 大学講師(42.5歳)
- 10位:148万円 自然科学系研究者(39.2歳)
- 11位:146万円 弁護士(34.9歳)
流石に大学教授とパイロットは別格ですね。
意外なのは弁護士で、1.2位を争うので
はないかと思っていましたが、11位と
は驚きました。
冬のボーナスが低い業種は?
こちらはボーナスが低い、哀しい男性の場合の業種です。
- 1位:5.8万円 理容・美容師(平均年齢30.6歳)
- 2位:5.9万円 洋裁工(40.8歳)
- 3位:11.1万円 スーパー店チェッカー(36.1歳)
- 4位:15.2万円 タクシー運転者(58.9歳)
- 5位:16.6万円 調理師見習(38.1歳)
- 6位:16.8万円 型枠大工(49.2歳)
- 7位:17.9万円 土工(49.3歳)
- 8位:18.8万円 自家用乗用自動車運転者(58.4歳)
- 9位:20.6万円 ビル清掃員(48.5歳)
- 10位:21.5万円 ミシン縫製工(44.6歳)
この『自家用乗用自動車運転者』という
のがよくわからないのです。
これは自家用車の運転をする全ての人の
ことを指しているのか、それとも職業と
して社長さんなどの自家用車を運転する、ということでしょうか。
おそらくは後者のことだろうと思います。
目立つのは平均年齢が高いことと、職人
のように習熟した技能が必要な職種が多いことですね。
中卒で小企業に勤める男性の平均ボーナ
ス額は50.6歳で約33万4千円だそうです
が、それと相通じる所がありますね。
それにしても、200万円超と5.8万円の差
は、やはり哀しいです。
冬のボーナスの賢い使い方は?
冬のボーナスの使い方ですが、なにか
賢い使い方はあるものでしょうか。
年に2回しか貰えないボーナスですから、
一時の飲み食いや買い物だけで使い果た
すのはあまりにももったいないですよね。
ということで、有益な賢い使い方を考えてみました。
- 貯金する
- 将来への投資として、技術や資格を修得する
- かねてから欲しかったものを買う(自分へのご褒美)
- 両親にプレゼント 日頃の親不孝のお詫び(笑)
- 彼女との旅行
まず貯金ですが、これは王道ですね。
いつか、ある程度
纏まったお金が必要になる
ことが必ずあります。
そんな時に金がない!とうろたえないよ
うに、その時への備えを今からしておく
のは、大変良いことだと思いますよ。
将来への投資としての技術や資格の修得
も、後になってやっておいて良かったと
思う時が必ず来ます。
技術や資格の修得には、お金も時間もかかります。
そしてお金も時間もある時にはあるので
すが、ないとなると幾らあがいてもないのです。
ですから、ある時にやっておくのがベストです。
自分へのご褒美として、かねてから欲し
かったものを買うのも、決して悪くはありません。
勿論、それだけでボーナスを使い果たす
のはNGですが、その一部を使うだけなら
大きな問題にはならないでしょう。
それに、目の前にニンジンがぶら下がっ
ているのといないのとでは、モチベー
ションにも大きな差が出るでしょうね。
日頃の親不孝のお詫び(笑)として、両
親にプレゼントなどするのはとても良い
ことです。
両親は涙を流して喜び、
「あいつもこんなことをしてくれる程の人間になったのか!」
と、あなたを再認識するでしょうね。
彼女との旅行は、彼女のことを真剣に考
えているのなら、選択肢に入れるのも良
いかと思います。
ただの遊びなら?
お金がもったいない・・・
結び
20代の冬のボーナスは、
平均して36万円前後
だそうです。
これを多いと思うか、少ないと思うかは、
その人の考え方と状態によるでしょうね。
又、高い業種としては、金融業、電気・
ガス・水道業、公務員などがあります。
職種では、大学教授やパイロット、
不動産鑑定士などが
200万円前後も貰っているようですよ。
なんとも羨ましいことですね。
逆に低い方では、理容・美容師や洋裁工、
調理師見習やタクシー運転手などが6万
円から16万円と、大学教授の10分の1以下という有様です。
ボーナスの使い方としては、貯金、技術
や資格の修得などが、後々のためには有益で賢い使い方でしょうね。