アンティーク好きの人にはたまらない火鉢。
インテリアとして飾るのも
良いですが、せっかくなら暖房器具として使ってみたいですよね。
今回は、どのように使うのが
正しいのか火鉢の便利な使い方や
種類など様々な火鉢の知識をまとめました!
Contents
火鉢には色んな使い方がある!
『出典元』『https://goo.gl/images/sNhxSE』
火鉢は昔、手を暖めるために使われていました。
煙が出ないので室内でも使える
便利な物で、お餅を焼いたりお湯を
沸かしたりするときにも用いられました。
それでは、まず火鉢の様々な使い方をご紹介します。
暖房として使う火鉢の使い方
『出典元』『https://goo.gl/images/h6oUYZ』
①まず火鉢の中に灰を入れます。
その後灰ならしで表面を平らにしていきましょう。
②灰をならしたら五徳を設置します。
五徳は水平に保ちながら灰の中に埋めていきます。
③火おこし器に炭を入れ
ガスコンロで赤くなるまで熱します。
最近のガスコンロは安全装置が
作動して火が消えてしまうので、
広い場所が用意できる場合ガスバーナーで熱しましょう。
④火鉢の中の灰にくぼみを作りそこに炭を立てます。
基本炭を立てておくと
火が強くなり、横に倒すと火が弱くなります。
⑤火鉢を楽しんだ後は炭を火消壺の中に入れましょう。
火鉢の火は基本的に手を暖めるもので
あって部屋全体があったまる物ではありません。
使用する際は充分あったかい格好をしましょう。
手あぶり火鉢の使い方
『出典元』『https://goo.gl/images/Xa3mSh』
手あぶり火鉢とはひとり用の小ぶりな
火鉢のことで、昔は客間に
置かれていることが多く、1つは
客人用、もうひとつは主人用と
2つで1セットとして使われていました。
今の時代は1つずつ他の火鉢と
比べると比較的安く手に入るので
火鉢入門にはおすすめです。
小さいのでテーブルの上で
パンを焼くのに使用する人や、
陶磁器製は水に濡れても大丈夫なので
ワインなどの飲み物を冷やすために使う人もいるようです。
火鉢を使用するのに必要な道具
『出典元』『https://goo.gl/images/pzLX9D』
これから火鉢を使ってみたい
という人の中で、道具は何を
用意すればいいのかわからない
という方も多いのではないでしょうか。
そこで、火鉢を使う時に必要な物をご紹介します。
①火箸
炭を動かしたり、火力の調整を
する時に使います。トングでも代用可能です。
②灰ならし
火鉢に灰を敷き詰めるために
灰ならしで表面を平らにするものです。
③灰
火鉢を使う際には、灰がないと
使うことが出来ません。火鉢の中に
灰を入れると熱伝導を抑制して
くれるので木製の火鉢でも安心して使えるようです。
④炭
火鉢の中で火の役割を担う燃料です。
火力が強く火鉢で使うのに
最適なのがくぬぎ炭となら炭です。
くぬぎ炭は断面が菊のような模様を
して特徴的で、物によっては値段が
張る物も。なら炭は業務用などで良く見かけるおなじみの炭です。
⑤火おこし器
ここに炭を入れてガスコンロで火を
起こします。カセットコンロでやると
爆発する危険があるので気を付けてください。
⑥火消壺
炭をそのまま放置しておくと部屋に
ガスが充満して危険なので、残った
炭を入れておくための道具として火消壺が使われます。
中にいれ火が消えている炭は
再利用できるので次回にまわしましょう。
⑦五徳
火鉢の中でお湯を沸かしたりするときに使う土台の部分です。
火鉢を使う際の注意点
『出典元』『https://goo.gl/images/HGdjJR』
こまめに空気の入れ替えをする
火鉢は炭を燃やすので、
一酸化炭素に注意しなければなりません。
昔の家は自然に換気がされていたので
火鉢を使っても一酸化炭素が溜まることはありませんでした。
今の家、特にマンションなどは
高断熱で気体が密閉しやすいため
そのままにしておくと一酸化炭素中毒になってしまう危険性があります。
火鉢を使用する際はこまめに
窓を開け、空気の入れ替えをしましょう。
大体1時間に2、3回が目安です。
断熱シートを使う
火鉢の中には灰を入れますが、
これには断熱効果があります。
灰を入れる量が不足していたり、
伝熱性の高い火鉢を使用すると
床を傷めてしまうことがあります。
そこで断熱シートを敷いておく
ことで、それらの心配を解消できます。
特に陶磁器製火鉢・金属製火鉢を使用する際には注意しましょう。
暖まり方は暖房と異なるので注意
もともと火鉢は手・体を暖めるもの
として使用されていたため、
今の暖房器具のように部屋全体を
暖める力がある訳ではありません。
そのため、使用する際には
背中や離れた場所が肌寒くなります。
防寒着を着用して使用する方が望ましいでしょう。
また、「はんてん」など当時
使われていた防寒着を羽織ることで
風情のある雰囲気を楽しめるのでおすすめですよ。
火鉢のお手入れ方法
『出典元』『https://goo.gl/images/HqQo8A』
火鉢を使ったら使ったまま放置するのはNGです。
やはりアンティークものなので
火鉢の道具は全体的に湿気に弱いです。
なので、正しいお手入れが必要です。
それでは、基本のお手入れ方法と
オフシーズン期間のお手入れ方法、保管方法も紹介します。
基本のお手入れ方法
『出典元』『https://goo.gl/images/FRgFrm』
灰が汚れてきたら、目の細かいふるい
などで灰をふるい綺麗なものを再利用しましょう。
汚れた灰の匂いなどが充満したり、食べ物に付いたりします。
また、火鉢の中の灰が少なくなったら
定期的につぎ足しましょう。
灰は断熱効果を持っているので火鉢が
熱くならない様に常にいっぱいにしておきましょう。
灰には鉄を錆びにくくする効果が
あるので、錆は発生しにくいものです。
ただ、もし錆が発生してしまった場合は
金ブラシを使ってきちんと錆を落とします。
錆を落としたら、油を塗っておきましょう。
オフシーズン期間のお手入れ方法
火鉢を使用しない期間にもお手入れは必要です。
まず、灰・炭は綺麗に取り除いて
湿気の少ない場所に保管しましょう。
湿気にやられてしまうと使えなく
なってしまい処分せざるを得なくなるので気を付けましょう。
再利用できる灰はふるいにかけて密閉保存しましょう。
密封することで湿気から防げて
カビも生えないのでおすすめです。
炭は灰と同様に密閉保存しますが、
長期間の保存は危険なので使い切る必要があります。
長い間そのままにしておくと、
悪臭がしたり小さな暴発を
起こしたりする可能性があるので注意しましょう。
また、火鉢は湿気で金属部分がさびて
しまったり、木製のものだと虫に
食われてしまう可能性もあるので
湿気を避けて気を付けて保管しましょう。
火鉢の中に乾燥材を入れて袋などで密封すると良いです。
火鉢の種類にはどんなものがある?
『出典元』『https://goo.gl/images/RZB4nP』
火鉢の使い方などいくつかご紹介して
きましたが、火鉢本体にもいくつか種類があります。
素材や形など多種多様なので、
気になっている方は自分にピッタリの火鉢を探してみてください。
陶磁器製火鉢
『出典元』『https://goo.gl/images/czov6P』
陶磁器で出来た火鉢で、「瀬戸火鉢」とも呼ばれています。
比較的低コストで作ることができ、
大量生産も可能なので広く流通している点が特徴です。
色使いは鮮やかで、今でも生産されている火鉢です。
金属製火鉢
『出典元』『https://goo.gl/images/gw6hEV』
元の素材は真鍮・銅・鉄などで
作られており、陶磁器に比べて高価な火鉢です。
「金火鉢(かねひばち)」や
「唐金火鉢(からかねひばち)」とも呼ばれます。
細かい模様の彫り込みが特徴です。
木製火鉢
『出典元』『https://goo.gl/images/aAhwhH』
木製火鉢には2つの形状があり、
木の板を組み立てて作る
「長火鉢・箱火鉢」と切り株を
くり抜いて作る「くり抜き火鉢」の2種類から成ります。
木のそのままの模様がおしゃれで、
インテリアとして人気があります。
まとめ
今回は火鉢についてご紹介しました。
インテリアとしても十分可愛いですが
道具として使ってみることでますます愛着が湧いてきそうですね。
使用する際は、火の扱いには
充分注意し、空気の入れ替えも忘れずに必ず行いましょう。
まだ少し暖かい時期ならベランダで
やるのも安心かもしれませんね。
この記事を読んで少しでも火鉢に興味を持ってくれたら幸いです。