病気

桔梗湯の飲み合わせで効果や効能が上がるものを紹介!

漢方薬は西洋医学の薬剤に比べて、
効き目が穏やかで副作用が少ないと
言われています。

 

といっても、素人考えで適当に飲めば
よいというものでもないようです。

 

風邪の漢方薬としては、桔梗湯始め
葛根湯、麦門冬湯、麻黄湯、小青竜湯
小柴胡湯加桔梗石膏、柴胡桂枝湯など
実に多数の薬があります。

 

これは症状や体質に応じて使うために
このように多数になったそうです。

 

そこで今回は、風邪の咳や喉の痛みに
よく効く桔梗湯の
同時に飲む(飲み合わせ)と良い薬や、
逆に飲み合わせはよくない薬などを調べてみました。

桔梗湯の飲み合わせでいいものを紹介!

桔梗湯とは

漢方薬は、自然の草や木からとった
『生薬』の組み合わせでできています。

 

桔梗湯とは、
キキョウ科の多年草植物である桔梗と
マメ科の多年草である甘草を組合わせた漢方薬です。

 

 

桔梗は痰や化膿をとり、甘草は炎症や痛みをやわらげます。

 

この二つの成分が、相互に作用しあい、桔梗湯の効果が得られます。

 

桔梗湯は、主に咽頭炎や扁桃炎などの
喉の痛みや赤み、
腫れなどの症状を和らげるために使われるのです。

 

桔梗湯の使用法としては、
ただ飲むだけでも良いのですが、
喉の粘膜に直接薬が触れるようにすると、
更に効果があります。

たとえば桔梗湯でうがいをするとか、
喉の奥に暫く貯めておいてから飲むとかですね。

 

漢方薬と証(体質)

漢方薬には、証(体質)と呼ばれる
独特の体質の判別法があります。

 

病気の症状が同じでも、
証(体質)が違えば、
薬の処方も異なるのです。

 

これが西洋医学ならば、
症状が同じならば、大半の場合は
処方も同じです。

 

この証(体質)による処方の違いが、
漢方独特のシステムなのです。

 

漢方での証は、体力、病気に対する
抵抗力の指標のようなものです。

 

その証の分け方のひとつに、

『虚と実』

があります。

 

体力や抵抗力が充実している人は
『実証(じっしょう)』と言われ、
体力がなく、弱々しい感じの人を
『虚証(きょしょう)』と言います。

 

外見で言えば、実証は体力があり、
筋肉質でガッチリしていて、血色もよく、
肌にツヤがあって暑がり、
という人ですね。

 

虚証は、体力がなくて弱々しい感じで、
細くて華奢な体型、顔色が悪くて
肌が荒れやすくて寒がり、ということになります。

 

この実と虚によって、適する漢方薬は全く
異なる、というのが漢方薬の難しい所です。

 

漢方のもう一つの指標としては、

『気・血・水』

があります。

 

この気・血・水は体調不良の原因を見るものです。

 

漢方によると、
人間の体は『気・血・水』の3つの要素が
体内を巡ることによって、健康が維持されています。

 

これらの要素が不足したり、滞ったり、
偏ったりすると、不調や病気、障害が起きてくるという、考え方なのです。

 

もうひとつ、漢方薬は原則として
食間または食前に服用します。

 

西洋薬の大半は食後服用なのに比べて、
これも大きな相違点ですね。

桔梗湯の副作用

漢方薬には副作用はないというのは
大きな間違いです。

 

漢方薬には副作用もあり、
時には重篤な状態になることもありえます。

 

副作用は、
西洋医学の薬よりはやや少ない程度、
と考えた方が良いのでしょうね。

 

桔梗湯にも副作用がありますが、
常にこのような副作用があるということではありません。

 

あくまで、このような副作用がある場合もあるということですね。

 

  • 食欲不振、胃部の不快感
  • 血圧が上がる
  • 倦怠感
  • むくみ
  • 偽アルドステロン症

 

この中で、
偽アルドステロン症というのは、
ミオパチーとも呼ばれ、
手足のだるさ、しびれ、
つっぱり感やこわばり、
脱力感や筋肉痛が発生し、徐々に強くなるというものです。

 

但し、この偽アルドステロン症が
発症するのは、非常に希とのことです。

 

桔梗湯と飲み合わせの良い例

薬にはよく『飲み合わせ』が良い悪い
などと言われることがあります。

 

同時に複数の薬を飲むと
効果が増進したりするのが、
飲み合わせが良いと言うことになります。

 

逆に複数の薬を同時に飲むのは、
非常に危険だったり、効果が薄くなったりすることがあります。

 

これは悪い方の飲み合わせですね。

 

ここでは、桔梗湯の飲み合わせがよい
例を紹介しましょう。

 

桔梗湯と葛根湯は原則OKです。

 

葛根湯加桔梗とか葛根湯加桔梗石膏など、
両者を合体させたような薬もある位なのです。

 

桔梗湯と麦門冬湯もよい飲み合わせです。

 

ただ、これらの薬は混ぜて飲むのではなく、
別々に飲んだ方がよいでしょう。

 

鎮痛薬のカロナールやロキソニン、
イブプロフェンなども、
桔梗湯と同時服用でも副作用はなかったようですね。

 

また、飲み合わせではありませんが、
風邪の症状により、
薬を変えていくという飲み方もあります。

 

1 風邪の最初期には葛根湯

2 喉が痛ければ桔梗湯

3 それでも痛ければ黄連解毒湯

4 乾いた咳や風邪が中々治らない時には、麦門冬湯

5 強い症状の風邪には麻黄湯

 

但し、麻黄湯などの強い薬は、
医師や漢方薬店などに相談した方がよいでしょう。

桔梗湯と飲み合わせの悪い例

こちらは飲み合わせの悪い例です。

 

飲み合わせが悪いということには、
幾つかの理由があります。

 

まず、効き目が必要以上に強くなる
(過剰作用)場合があります。

 

これは同種の漢方薬を一緒に飲むと、
効き目が強くなりすぎ、
体調が悪くなったり、時には内臓障害を
起こしたりする可能性もあります。

 

カンゾウ含有製剤がその代表ですね。

 

また、漢方薬以外ではこのようなものがあります。

 

グリチルリチン製剤
→偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシー

ループ利尿剤
偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシー

フロセミド
偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシー

エタクリン酸
偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシー

チアジド系薬剤
偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシー

トリクロルメチアジド
偽アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシー
(桔梗湯と主成分が同じ)

 

喉の薬のペラックT錠も同様です。

 

逆に効き目が弱まり、治癒効果が低くなる場合もあります。

 

また分解を妨げる薬の飲み合わせの場合もあります。

 

但し、これらのケースは、漢方薬では
比較的少ないでしょう。

 

余談ですが、桔梗湯という名の銭湯があるそうです。

 

船橋の下総中山にあるお風呂屋さんで、
地元では大変有名とのことです。

 

フィンランド製のストーンサウナ
が自慢だそうで、
その他にも電気風呂、ジェット風呂、
マッサージ機など、各種設備も充実しています。

 

結び

西洋医学の薬剤に比べて、
漢方薬は副作用は少ないと言われています。

 

しかし、それは少ないというだけで
全く無いということではありません。

 

漢方薬にも副作用もありますし、
飲み合わせの善し悪しもあるのです。

 

桔梗湯は桔梗と甘草の2種の原料から
作られ、喉の痛みや咳などには
かなり有効です。

 

今回はその桔梗湯の副作用や
飲み合わせの良い例悪い例などを
紹介いたしました。

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