やった!ブラックバスだ!…と,思ったらブルーギルだった。
なんてことは,川や湖で釣りをしたことがある方は,一度は経験したことがあると思います。
なーんだ,ブルーギルか。さっさとキャッチ&リリースしよう,,
というように,釣りをする人にはあまり求められていなかったり,そもそも外来種で駆除の対象になっていることもありと,ブルーギルってなにかと虐げられがちですよね。
そんなブルーギルに朗報です!(朗報かどうかはわからない)
ブルーギルはおいしく食べることができるんです!
え,ブルーギルって食べれるの…と思ったあなた。
今回ご紹介するブルーギルの食べ方や注意点,おいしく食べる方法を知ったら,思わず食べたくなっちゃいますよ!
Contents
ブルーギルは食べることは出来る?
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まず,皆さんの頭の中にはある1つの疑問があると思います。それは,
ブルーギルってそもそも食べれるの?
というものですよね。
答えを先に言いますと,ブルーギルは,
食べれるんです!
ブルーギルは,もともと北米原産の淡水魚で,アメリカから人為的に持ち込まれた「外来種」です。
噂によると,1960年代に当時の天皇陛下がアメリカから持ち帰ったブルーギル15匹を,湖に放したところ,恐るべき繁殖力と生命力で膨大に数が増えていったんだとか。
今では,日本では害を及ぼす外来種として名高いブルーギルですが,原産国の北アメリカでは,バター焼きやムニエルにされ,よく食卓にのぼるそうなんです!
日本で釣れるブルーギルは小型が多く,身も薄く骨も多いことからあまり好んでは食されてきませんでしたが,北アメリカでは,フライパンにすっぽりと収まり調理することが簡単なので好んで食されるみたいです。まさにアメリカンスタイルですね。
ブルーギルはどんな味?
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ブルーギルの味を,他の魚で例えるならば「タラ」や「鯛」,「スズキ」といった味に近いです。
ブルーギルは,白身魚で淡白な味わいが特徴です。低脂肪で非常にあっさりしています。
食感は,ウナギのふわっとした感じですね。
ブルーギルは,濁った湖にいるイメージがあり,臭いがきつそうですが,実際はさほど臭いはしません。
気になる場合でも,調理方法で臭いは簡単に消せます。
ブルーギルの寄生虫の危険や対策は?
ブルーギルは淡水魚です。
そのため,ブルーギルを食べる際には寄生虫の危険性について十分考慮しなければなりません。
ブルーギルに寄生する寄生虫で最も知っておかなければならない寄生虫は,
顎口虫
です。
顎口虫とは何ぞや?と思った方もいるかと思います。
この顎口虫という寄生虫は非常に危険な寄生虫なのです!
顎口虫とは?
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顎口虫とは,体長1~1.5㎝ほどの太くて短い,赤みを帯びた寄生虫です。
日本全国に分布し,特に中部地方から南の地域に主に生息しています。
顎口虫とは,一般的には犬や猫,豚,イタチなどの胃や食堂の壁に寄生しますが,それらの動物への寄生に至るまでに,ライギョやフナ,コイ,ブラックバス,ブルーギルなどに寄生します。
これらの魚を,地上の動物が食すことによって寄生していくわけですね。
万が一,この顎口虫がヒトの体内に入ってしまった場合,胃に入った顎口虫は胃の壁を突き破り,肝臓へ進み,その後は体内を自由に動き回っていきます。
身体中を自由に動き回っている顎口虫が身体表面に近づくと,「移動性限局性腫張の皮膚病変」(顎口虫が通ったところがひっかいたような皮膚の炎症を起こす)が起きるのです。
さらに,体内を自由に動き回る顎口虫が,脳や眼球,血管に侵入してしまうと,失明や脳障害,心筋梗塞などの深刻な症状を引き起こす可能性があるのです!
考えただけでも恐ろしいですね。
顎口虫への対策はどうしたらいい?
顎口虫の危険性についてお分かりいただけましたか?
ブルーギルをおいしくいただくためにも,顎口虫対策をきちんとしなければなりません。
ではこれからは顎口虫対策について紹介していきます。
生食を避ける
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ブルーギルには顎口虫が潜んでいることが多いというお話は先ほどしましたね。
ブルーギルを刺身などで食べることは非常に危険です。
管理釣り場などでは,生食で食べることも可能なことがありますが,間違っても野生のブルーギルを生で食べないようにしましょう。
加熱をしっかりする
顎口虫は熱に弱い寄生虫です。加熱すれば死滅します。
ブルーギルを調理する際は最後までしっかり火を通すということを徹底しましょう。
調理器具や皿などはこまめに洗う
生のブルーギルをさばいた包丁やお皿は,こまめに洗うようにしましょう。
ブルーギルが触れたところにも顎口虫がいる可能性は十分に考えられます。
しっかり加熱して死滅させたのに,お皿に顎口虫がいたなんてことがあったら元も子もありませんね。
ブルーギルのおいしい食べ方は?
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ブルーギルをおいしく安全に食べるためにはどのような調理方法がいいのでしょうか?
ブルーギルは,フライにして食べることでとてもおいしく食べることができます!
ブルーギルをフライにすることで,顎口虫の心配もなく,さらに骨までサクサクに去って食べることができるので本当におすすめですよ!
淡水魚特有の泥臭さが気になる場合は,牛乳に30分以上つけておくと臭みが抜けてさっぱりします。
ブルーギルはやわらかい魚であるので,油の温度は180度くらいがちょうどいいでしょう。
あまり強すぎると身が崩れたり,固くなったりしてしまうので。
ブルーギルのフライはとても淡白な味で,めんつゆにつけて食べると少し上品な味わいを楽しむことができます。
是非試してみてください!
最後に
いかがでしたか?
ブルーギルは寄生虫こそ危ないですが,正しい調理方法を行えば,安全に食すことができます。
他の魚とは違った,上品な味を楽しむことができるのがブルーギルの特徴です。
この記事を読んだ方は,ぜひ一度ブルーギルを食べてみてください!
それでは!