4月といえば、春爛漫の季節ですね。
野にも里にも花々が咲き乱れ、くじらは木に登り、ネコは空を飛びます。
え? そんな嘘八百を並べ立ててよいのかって?
いいんです!
今回の記念日には4月1日もありますからね。
というわけで、今回は4月といえばの行事や記念日、旬の食べ物どネタの種を紹介いたします!
4月のイベントとは?
4月の行事・イベントとなりますと、まずいきなりエイプリルフールから始まって、お花見、入学式と続き、最後にワルプルギスの夜という怖い日で締めくくります。
では、それらの行事を逐一見ていきましょう。
エイプリルフール(4月1日)
エイプリルフールとは、
太陽が西から昇り、沖天に達すると「もう疲れちゃったから」と引き返し、たっぷり昼寝してから西に没する日
なのです。
つまりそういうことですね。
4月1日は、「嘘をついても良い日(但し実害のないものに限定!)」とされています。
だったらお前は一年中4月1日じゃないか、というのも4月1日です。
この風習はイギリス起源らしいですが、イギリスでは嘘をついても良いのは午前中までとされています。
他の国では一日中OKが普通のようですね。
日本では、『四月馬鹿』と呼ばれますが、中国では『愚人節』、フランス語では『プワソン・ダヴリル(Poisson d’avril 四月の魚)』など、各国で様々な表現があります。
アンサイクロペディアというサイトがあります。
これはウィキペディアのパロディサイトで、つまりは『一年中が4月1日』のサイトなのです。
私の大好きなサイトですが、重いのが難です。
ジョーク好きの人にはお勧めです!
こんなことを書いている人がいました。
また、エロゲー会社もこの日の為に渾身のネタをアップデートしたりする。
その為のムービーやゲームを作る会社も出てくる始末であり、「その熱意をゲーム本編にも傾けてくれよ…」とは誰もが思うことである。
み、耳が痛い・・・
こちらはアドビ社の驚異的新製品、なんと『飲むPhotoshop』です!
お花見(4月)
お花見とは、広義には花を愛でること全てを意味しますが、単に『お花見』だけなら、桜の花を見ること、或いは桜を見ながらの宴会を指すのが普通です。
桜の花は、東京では3月末から4月始めにかけて咲きますが、日本の北と南では桜の開花は数ヵ月の差があります。
そのため、桜の開花する期日を指して、『桜前線』などという言葉が作られたりします。
日本人の桜好きは、他の国の人から見れば異常なのかも知れませんよ。
日本でのお花見は、奈良時代の貴族の行事が起源といわれています。
万葉集や古今和歌集にも桜にまつわる多数の歌が収録されていますし、花=桜の意識がこの頃から定着していたようですね。
お花見が現在のスタイルになったのは、江戸時代以降のようです。
江戸で最も名高い花見の名所は寛永寺でしたが、寛永寺の中でどんちゃん騒ぎはできません。
そのため、徳川吉宗が浅草の墨田川の堤や、飛鳥山に桜を植えさせ、そこが江戸の花見の名所となりました。
これらの場所は、現在でも花見の名所ですね。
今年2018年は、冬はやたら寒かったのに、3月になると急に暖かくなり、4月には真夏日(気温30度以上)や夏日(気温25度以上)の日が続くなどし、桜も例年より10日近く早く咲いてしまいました。
このように桜は天候によっても開花の時期が左右されますし、桜の咲く頃は花粉の時期でもあります。
そのため、外的条件に左右されないお花見として、
エア花見
などというものができました。
これは屋内に桜の生花や造花を飾り、天候気温にかかわらずお花見が楽しめるというものです。
このスタイルは、近年急速に普及してきていて、将来的には或いは『リア花見』より盛んになるかも知れませんよ。
『リア花見』という言葉は、今の所はないようですが、いずれできるのでは?
その他のエア花見としては、今流行りの『VR』(バーチャルリアリティー)による花見や、4k画像+匂い付きの超リアルな映像発信も、近い内に出てくるでしょうね。
花見の名所・定番の上野公園の花見です。
入学式(4月上旬)
入学式とは、学校に入学した時に行われる行事で、新入学を歓迎しお祝いするという行事です。
日本では年度替わりが3月の最終日なので、入学式は4月始めに行われるのが常ですが、桜が咲くと同時に新入学ということで、入学者の記憶にも桜と重なりあって強く残るようですね。
もっとも欧米では秋(主として9月)の行事で、日本スタイルの春の方が遙かに少ないようです。
この半年間のずれで、日本と諸外国との間の留学は、学年の途中で移動することになり、学業も中途半端になりやすいなど、弊害もあります。
こちらは入学式の動画なのですが、制服がなんと『アルマーニ』です。
ファッションショーでもアルマイニ(笑)
花祭り(4月8日)
花祭りとは、パリ祭で行われる仏教行事の一つです。
・・・
すみません、4月1日ではありませんでした。 伏してお詫び申し上げます。
花祭りは、正式には『灌仏会(かんぶつえ)』と呼ばれ、釈迦の誕生を祝う仏教の行事す。
釈迦は、紀元前7世紀~紀元前5世紀頃インド北部で生まれました。
生まれたときのエピソードには、生まれてすぐに立ち上がって7歩歩き、右手で天を指し、左手で地を指して
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」
との言葉を発したという伝説があります。
この言葉は、
「天上でもこの世でも、我のみが尊い存在である」
と言う意味だと思っている人が多いでしょう。
しかし、真の意味はそれとは違うのです。
真の意味は、
「この世界の人々は誰も変わることのできない人間として生まれていて、その一人一人が変わらず尊い存在である」
ということだそうです。
花祭りの時は、釈迦の像に甘茶をかけるのですが、その由来はこのようなものです。
釈迦生誕に際しては、天に9頭の龍が現れ、甘い水(香湯)を吐き、そして釈迦はその水を使って産湯としたという伝説からのものです。
こちらは愛知県上黒川の花祭りの動画です。
イースター
イースターとは、キリスト教でもっとも重要な行事であり、『復活祭』が正式な名称です。
これは、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念するもので、多くの教会で特別な礼拝が執り行われます。
その復活祭の日は、固定された日時ではなく、基本的には
春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日
に行われるため、年によって日付が変わる移動祝日です。
イースターという名前の由来は、ゲルマン神話の春の女神『Estore』からきているそうです。
イースターのシンボルとして有名なものに、『イースターエッグ』と『イースターバニー』があります。
卵は、生命が殻を割って生まれてくる様子が、キリストの復活を表していることからで、兎は多産であるため、豊穣と繁栄の象徴ということです。
復活祭は、現在でもクリスマスやハロウインよりは、遙かに宗教的要素が強く、馬鹿騒ぎの類はほとんど見られないようですね。
ワルプルギスの夜(4月30日)
ワルプルギスの夜は、日本では『まどマギ』に登場することで有名ですが、本来はドイツや北欧の伝説の日なのです。
古代には、ヨーロッパの北部(ドイツ・フランスの北部以北)にはケルト人が住んでいました。
その後、古代ローマのCaesar(シーザー)などに追われて、ケルト人達はアイルランドやフランス西部など移り住んでいきました。
その古代ケルトでは、バルティナあるいはケートハブンと呼ばれる春の祭りが5月1日にありました。
この祭りの前夜がヴァルプルギスの夜と呼ばれ、魔女たちがサバトの宴を開くという伝説なのです。
サバトとは、古代ヨーロッパで信じられていた魔女や悪魔崇拝の集会のことを指します。
ドイツの伝説では、魔女たちがブロッケン山で大規模な祭を催して、春の到来を待つということです。
ゲーテの『ファウスト』でもこのヴァルプルギスの夜は題材として取り上げられており、又ヒトラーが自殺したのも1945年の4月30日と、ヨーロッパでは広く関心を持たれているようですね。
4月の生き物といえば?
4月ともなると、生き物の動きも活発になり、巣作りなども行われますので、生き物好きには楽しい季節ですね。
ツバメ
ツバメほど人間に身近な鳥は少ないでしょう。
日本では、害虫を食べてくれる益鳥として古くから大切にされ、ツバメを殺したり巣や雛に悪さをする事を禁じていました。
又、その巣は民家の軒先など人が住む所に作ることが多く、そのこともツバメが人間にとって身近となった理由の一つでしょう。
その理由は、カラスなどの天敵が近寄りにくいからだそうですが、現在でもツバメの巣を壊したりすると咎められますね。
ツバメの名を冠した言葉や、言い伝えなどが多いのも、人に親しまれている証拠ですね。
その代表的なものには、
- 燕返し 佐々木小次郎の剣法で、ツバメの急旋回から名付けられたとされる
- 飛燕 旧陸軍の三式戦闘機の愛称
- つばめ号 列車の愛称。 以後の列車愛称のはしり
- 燕尾服 男性の夜の正礼服 上着の裾がツバメの尾に似ていることからこの名がつけられた
- 『燕』 女性(大半は年上の)に養われている若い男
又、「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや」ということわざもありますね。
これは史記からのもので、
ツバメ(燕)やスズメ(雀)のような小さな鳥には、オオトリ(鴻)やコウノトリ(鵠)のような大きな鳥の志すところは理解できない(小人物には大人物の考えや志はわからない)
ということわざです。
もう一つ、『雀孝行』という話もあります。
昔々、燕と雀は姉妹でした。
ある時、親の死に目に際して、雀はなりふり構わず駆けつけたので、死に目に間に合ったのです。
しかし燕はお化粧をしたり、服を選んだりしていたので親の死に目には間に合いませんでした。
その後、神様は親孝行の雀には五穀を食べて暮らせるようにしたのですが、親不孝な燕には虫しか食べられないようにしました。
という説話、早く言えばお説教です。
カワラヒワ
全長14センチと小柄で、色は濃い肌色又は茶色、太めのくちばしで翼と尾に黄色の斑があります。
食べ物は草の種子などが主ですが、雛には昆虫など与えているようです。
このカワラヒワの特徴は、『集団お見合い』です。
秋になると、数十羽から数百羽のカワラヒワのオスとメスが集団でお見合いを始めます。
メスへの求愛の順番は、オス同士の戦いで決まるので、強いもの勝ちということですね。
モンシロチョウ
モンシロチョウは、身近で最も多く見られる蝶の代表でしょう。
キャベツなどを好み、キャベツ畑などでよく見かけます。
卵を産んでいるときに、オスに迫られますと、翅を広げ、おしりを上げて「既婚者なの、お断りよ」のポーズをするのです。
すると、オスは納得して、他のメスを求めて去っていきます。
人間より物わかりがよいのですね。
このモンシロチョウに寄生する小さなハチがいますが、これが怖いのです。
アオムシコマユバチという、体長わずか3ミリほどのハチなのですが、モンシロチョウの幼虫に産卵するのです。
ハチの幼虫はモンシロチョウの幼虫の体内に入りこみ、体の組織を食べて成長します。
この時には、モンシロチョウの幼虫には抵抗するすべはなく、生きながら食べられていくのを待つだけなのです。
成長したハチの幼虫は、一斉にモンシロチョウ幼虫の皮膚を食い破って外に出ますが、体内の組織を食い尽くされたモンシロチョウ幼虫は死んでしまいます。
このなすすべもなく、自分の身体が食い荒らされるのを待つのみ、というのは怖いですねえ。
ニホンカナヘビ(カナヘビ)
ニホンカナヘビは『ヘビ』とはいいますが、トカゲとする人も多いようですね。
その理由は
足がある
からです。
ヘビなのかトカゲなのかは微妙なところですが、都立動物園でも、トカゲと分類していますので、やはりトカゲなのでしょうね。
褐色で、粗い鱗で覆われたトカゲで、細身で尾が長いのが特徴で、エサは主として昆虫やクモを食べています。
ニホンカナヘビは日本の固有種で、北海道から九州の島々までの、平地から1000メートル以上の山地まで広く生息するという、日本のトカゲの代表選手です。
4月のお花といえば?
4月ともなると春は真っ盛り。
色々な花々が野に山に咲き乱れていますね。
数が多すぎてどれを取り上げるか迷うほどですが、それらの中から、素朴で可憐なレンゲソウやカラタチなどいくつかを紹介しましょう。
スズラン(鈴蘭)
『君影草(きみかげそう)』や『谷間の姫百合』というロマンチックな別名があるように、その美しさ可憐さは、春の花の中でも一二を争います。
学名は『Convallaria keiskei』ですが、この『keiskei』は、明治始めの植物学者『伊藤圭介』さんからのものです。
バルザックの小説にも同じ名前のものがありますね。
しかし、このスズランは有毒なのです。
コンバラトキシン 、コンバラマリン 、コンバロシド などの強心配糖体を含み、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、最悪の場合には死に至ります。
スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、これらを間違えて飲み、死亡した例さえあるそうですよ。
又、北海道で山菜として有名なョウジャニンニクと似ているため、間違えて食べて中毒した例もあります。
外見の可憐さ美しさとは裏腹に、怖い花なんですね。
レンゲソウ(蓮華草)
ゲンゲ、レンゲとも言います。
湿地帯に良く咲く花ですが、春の野の花の代表格ですね。
中国原産で、『蓮の華に似た草』が名の由来のようです。
おつゆをすくう時に使う『れんげ』の名も、その形が蓮の花びらに似ているところからのものです。
ギリシア神話にはこのレンゲソウにまつわる神話があります。
ある時、姉妹が祭壇に捧げる花を摘みに出たのです。
ところが、姉のドリュオペは、妹のニンフが変身したレンゲソウを誤って摘みとってしまい、妹の代わりにレンゲソウになってしまいます。
そして、「花はみな女神が姿を変えたもの。もう花は摘まないで」と言い残したというお話です。
カラタチ(枸橘)
白い5輪の花が優美なカラタチ。
別名として『枳殻(きこく)』があり、英名は『オレンジ・ジャスミン』です。
そのためか、オレンジとカラタチの雑種には、
オレタチ
というものがあるそうですよ。 (これは4月1日ではありません、念のため)
原産地は中国の長江上流域で、日本には8世紀頃に伝わりましたが、カラタチの名は唐橘(からたちばな)からのようですね。
カラタチは歌のテーマとして数多く取り上げられています。
北原白秋作詞、山田耕筰作曲の『からたちの花』は、
からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ 靑い靑い針のとげだよ。
と、幼い頃の郷愁を呼び起こしますね。
歌の通り、枝には3センチもある大きいトゲがあり、刺されると強烈に痛いのです。
他にも、井上陽水の『からたちの花』や、島倉千代子の歌で『からたち日記』など、カラタチの歌は数多くあります。
オダマキ(苧環)
オダマキは名前も変わっていますが、花もこのように変わった花です。
別名を『糸繰草(いとくりそう)』といいますが、機織りの際に使う苧環という糸玉に、花の形が似ていることからのものです。
「しづやしづ 賎(しづ)のおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」
という有名な歌がありますが、出典は義経記とも吾妻鏡とも言われ、判然としません。
その意味は、
「静よ静よと繰り返し私の名を呼んでくださった、あの昔のように懐かしい判官様の時めく世に、今一度したいものよ」
という静御前の想いのようですね。
尚、このオダマキも有毒なのです。
プロトアネモニンという成分が、皮膚炎(水疱)、胃腸炎、心臓麻痺などを引き起こします。
美しいものにはトゲだけではなく、毒もあるのですね。
ゲッケイジュ(月桂樹)
南ヨーロッパ原産で、『ローレル』という別名があります。
これは葉にはシネオールという芳香成分が含まれ、葉を乾燥させたものをローレルと呼んで香辛料として使うことから来ています。
ゲッケイジュの葉には強いアルコール吸収抑制活性があり、胃液分泌の亢進や胃排出能抑制などの作用があるそうですよ。
又、ギリシャ神話のアポロンとダフネの物語などで、古代ギリシャではアポロンの聖樹として神聖視されていました。
ゲッケイジュの葉のついた若枝を編んだものを、勝利と栄光のシンボルとして勝者や大詩人の頭に被せたりしました。
これがあの有名な
月桂冠
なのです。
又、月桂冠を得た詩人は桂冠詩人などと呼ばれたりしました。
栄誉の証しなのですね。
4月の旬の食べ物といえば?
4月の旬の食べ物というと、山菜類や海の幸がまず頭に浮かびますね。
ぜんまいやわらび、さよりやあおやぎなど、どれもおいしそうですよ。
かずのこ
北海道産の国産かずのこです。
かずのこの特徴であるパリポリ感がたまらない塩かずのこは、化粧箱いりなので贈答用としても使えます。
北海道井原水産の特選品です。
めばる
淡路島産の黒めばるの活きじめです。
淡路島で水揚げされた黒めばるを、活〆処理のうえ、水揚げ当日に発送しています。
全て活〆処理していますので、身離れがよく臭みがなく、煮付け、塩焼き、お刺身などなんでも美味です。
さわら
こちらも淡路島産のさわらです。
淡路島の由良漁港では、さわらは全て釣りにより水揚げされ、船上で活きじめされます。
そのため新鮮で、タタキは勿論刺身にもできますよ。
尚、タタキにした商品もあります。
さより
こちらは瀬戸内海産のさよりをすぐに開き、塩干ししたものを焼き上げた焼きさよりです。
軽くあぶるだけで磯の香りがただよい、焼きたての風味が楽しめます。
しいたけ
九州産の原木しいたけです。
原木しいたけとは、天然のものと同じく枯れた木に植菌し、2年間もの間自然の中で伏せこむという手間のかかる栽培法です。
農薬や添加物をまったく使わない、極めて自然に近い方法で栽培されています。
又、しいたけは干すことで味と栄養価がより増しますが、こちらはその干ししいたけです。
わらび
山菜の定番わらびです。
豪雪地帯の奥会津で、厳しい自然環境のもと、豪雪にたえぬいたわらびは、太さが直径1センチを超えるものも珍しくありません。
紫わらび(どじょうわらび)と呼ばれる高級品です。
勿論、朝採りで産地直送です!
ぜんまい
秋田県産の干しぜんまいです。
山菜の王様と言われるぜんまいを手もみで天日干しにした、極太の干しぜんまいで、戻すと5.6倍に膨らみます。
煮付けて良し、煮物に良し、山の味がたっぷり楽しめます!
あしたば
あしたばは八丈島特産の野菜で、今日取ってもあした又生えてくるところから、『あしたば』と呼ばれています。
それほど生命力の強い野菜なので、栄養分も抜群です。
こちらはそのあしたばの乾燥パウダーで、食物繊維、カリウム、ベータカロチンなどを豊富に含んでいます。
無添加・無着色ですので、溶かして青汁などにも好適ですね。
4月の果物といえば?
4月の果物としては、びわとか夏みかんを思い浮かべますが、グレープフルーツもまた旬なのです。
びわ(枇杷)
びわはさっぱりした甘みで初夏に相応しい果物ですね。
こちらは爽やかで水気タップリの長崎びわです。
トロピカルフルーツの濃い味とは対照的な、日本の味なのです。
長崎県の『長崎早生』、『茂木』などの品種を、ハウス栽培しています。
ナツミカン(夏みかん)
こちらもさっぱり型の果物の代表、夏みかんです。
ほのかな甘みと適度な酸っぱさで、爽やか感倍増!
和歌山産の農家からの産地直送となっています。
勿論完全無農薬です。
ダブルマーコット
ダブルマーコットとはあまり聞き慣れない果物ですが、いわばアメリカのみかんというものです。
マーコットは非常に甘みが強くジューシな味わいですが、種が多くて食べづらいという欠点がありました。
それをカリフォルニア大学の研究所により、本来は種が入るダブルマーコットに突然変異を誘発させ、種無し果が開発されたのです。
これが『タンゴ』という品種ですが、日本ではこのタンゴがダブルマーコットとして販売されています。
みかんとオレンジのいいとこ取りの果物ですね。
ミネオラ
ミネオラは193年にアメリカ・オーランドにあるアメリカ合衆国農務省の施設でダンカングレープフルーツとダンシイタンゼリンの一代雑種として作られました。
一見したところはデコポンと似ていますね。
日本で販売されているのは、ほとんどがカリフォルニア産ですが、甘みと酸味のバランスが好評です。
4月の記念日といえば?
4月の記念日といいますと、やはり昭和の日でしょうね。
昭和の日は、昭和という激動の時代を生き抜いた、昭和天皇の誕生日なのです。
世界宇宙飛行の日(4月12日)
1961年(昭和36年)4月12日、世界初の有人宇宙衛星船であるソ連のヴォストーク1号が打ち上げられました。
人間が大気圏の外に出たのはこれが初めてのことで、世界宇宙飛行の日はこの日にちなむ記念日なのです。
ヴォストーク1号は地球を一周して無事に帰還したのですが、その飛行時間は108分でした。
搭乗したのはユーリイ・ガガーリン少佐で、帰還後に宇宙から地球を見た時の感想を「地球は青かった」と言いました。
しかしこれは実際には、「空は非常に暗かった。一方、地球は青みがかっていた」なのだそうです。
つまり「地球は青かった」は日本でのみ有名で、海外では知られていないようですね。
海外ではむしろ、「ここには神はいない」という言葉の方が有名なようです。
いずれにせよ、彼は地球が丸いことを実感した最初の人間であることは確かです。
タイタニックの日(4月14日)
タイタニックの日とは、無論あのタイタニック号の沈没事件が起こった日です。
時に1912年(明治45年)4月14日23時40分(事故現場時間)のことでした。
乗船者は2,224人、その内生きて帰った人は千人足らずという、海難史上最悪の事件となったのです。
氷山と衝突したのは23時40分、沈没は2時20分ですから、衝突してすぐ沈んだわけではなく、3時間足らずはなんとか浮いていたわけです。
ならばなぜその間に乗船者は脱出できなかったのでしょうか?
それは、当時のタイタニック号では救命ボートの数も足りず、また乗り組み員も非常時の脱出訓練もあまり受けていなかった、ということが原因のようですね。
又、衝突以前に他の船舶から氷山があるという連絡を受けていたのに、それらの情報にはあまり関心を持たず、そのまま進行したということも、衝突の原因とされています。
この時、タイタニック号が発したSOS信号が、世界で初めての実際に発せられたSOS信号といわれています。
清掃デー(4月22日)
清掃デーとはまた変わった記念日ですね。
1954(昭和29)年4月22日、汚物掃除法を改正してこの清掃法が制定されたのです。
その後、1970年には『廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃棄物処理法)』が成立したのですが、その4月22日にちなんだのが、この『清掃デー』なのです。
昔々あるところにじっちゃがおりましたとさ。
そのじっちゃは旅に出てある宿に泊まったのですが、ノミが多くて寝るどころではありません。
そこでずる賢いじっちゃは、宿の主人のばっちゃに言いました。
じっちゃ「わしの村ではノミが薬やに高こう売れるぞ。
これだけのノミを集め得れば一財産じゃ。
なんならわしが買い取ってもええぞ!」
欲の皮の突っ張ったばっちゃは二つ返事で応諾しました。
そして数日後・・・
再びこの宿に立ち寄ったじっちゃに、ばっちゃはノミがぎっしり詰まった袋を差し出して、買取を迫ったのです。
じっちゃ「おお、そうじゃったのう。
ところでノミは二十匹ずつ、ちゃんと串にさしておいてくだされ。
でないと薬やには売れないのじゃよ。
一匹ずつでは勘定しきれんでのう。
2.3日後に又来ますで、それまでにおねがいよ~」
無論じっちゃはそのままハイサヨナラですが、ノミのいなくなったその宿は、それから長く繁盛しましたとさ。
昭和の日(4月29日)
4月29日は昭和の日とされています。
元々、4月29日は『天皇誕生日』という祝日だったのです。
昭和天皇のお生まれになった日ですね。
しかし、昭和64年(1989年)1月7日に昭和天皇が崩御され、平成へと年号が変わりました。
そして、今上天皇の誕生日である12月23日が、新たに天皇誕生日となったのです。
ところが、4月29日はゴールデンウイーク最中の日であり、これを祝日から外すと国民生活に影響が出るのでは、という懸念から、4月29日は『みどりの日』として祝日とし
たのですね。
なぜ『みどりの日』という名称なのかは、昭和天皇は生物学者として自然を愛されていた、ということにちなんだようです。
その後、多くの国民の要望により、平成17年(2005年)には祝日法が改正されて、4月29日は『昭和の日』となり、『みどりの日』は5月4日に移行したのです。
尚、祝日法では昭和の日を「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に想いをいたす」としています。
昭和天皇に関するエピソードとしては、
良子がよい
というものがあります。
これは何のことだかご存知でしょうか?
あまり知られていないエピソードだと思いますので、ここで紹介しておきます。
昭和天皇のお后(皇后)は良子様というお名前ですが、お二人の結婚はとてもスムーズとは言えないものだったのです。
婚約が決まった後のことですが、良子女王の兄の朝融王が健康診断の際に、軽度の色弱が認められると診断されたのです。
当時の元老の一人、山県有朋は長州藩の出身で、薩摩藩の血を引く良子女王が東宮妃に選ばれたことを快く思っていなかったのです。
そこで山県は色々と策動し、婚約を取り消すよう画策しました。
しかし、大正天皇のお后だった貞明皇后は、いったん決めた皇室に関する決定を軽々しく変更するべきではないと主張しました。
そしてなにより昭和天皇(当時は皇太子裕仁殿下)御自身が、
良子がよい
と仰せられたのです。
つまり、下世話な言い方をすれば、
「私は良子を愛しているから、それ以外の人と結婚することはありえない。」
ということですね。
その後裕仁親王は、後宮の大改革を行います。
後宮というのは、天皇の妻の予備という意味があり、未婚女性のみで、全員がそこで生活していたのです。
しかし裕仁親王は妻は良子妃ひとりだけとしてこれを改革し、女官は通いで務めるものとし、既婚女性でも構わないとしました。
そして、古い特殊な女官言葉を廃止し、普通の現代語で会話するように定めたのです。
昭和天皇は英明かつ合理的思考法をする方であられたのですね。
この改革で思い出すのは、後の美智子様(皇后陛下であられますが、私には美智子様の呼び方の方がぴったり来ます)が、皇室に入られた際に、同様の大改革を敢行されたことです。
子供とは一緒に暮らし、母乳で育てるという、平民であれば一々言うまでもないことを、敢然と主張され、実行したのです。
現代の君主制は、
君臨すれども統治せず
がどの君主制の国でも大原則になっていますが、それでも英明な君主は国民の誇りでもあり、また国民生活の幸せにも繋がりますね。
結び
春爛漫の4月です。
野にも山にも若葉が茂り、陽は暖かく風は爽やか。
今回はそんな4月の行事や記念日、そして生き物や花なども紹介してまいりました。