桜の押し花の作る方法や簡単にするコツ!危険という理由は?

春と言えば桜です。

 

日本と言えば桜です。

 

春の代表、日本の代表の桜ですが、満開

になってから散るのが早いのも桜の特徴
なのです。

 

なんとかもう少し長く桜を楽しめないものか?

 

そんな願いに応えるのが「押し花」です。

 

桜の水分を抜き、圧縮して形を保つとい
う、いわば「桜の干物」(笑)なのですね。

 

押し花作りには、本に挟む、アイロンを
使う、電子レンジで加熱乾燥するなどの
方法がありますが、どの方法でもきれいな押し花が作れますよ。

 

今回は、この干物押し花を簡単に
作れる方法を紹介しています。

 

それともう一つ、桜には怖い話があります。

 

それは桜には毒があるというのです。

 

その毒の怖さも合わせて調べてみました!

桜の押し花を簡単に作る方法

長く保存しておきたい、きれいな桜の花。

 

その保存法の一つが押し花です。

 

桜の押し花の作り方

桜の押し花の作り方には3種類あります。

 

  1. 本の間に挟む
  2. 電子レンジで加熱乾燥させる
  3. アイロンを当てる

どれも一長一短ですが、どれでなければ
きれいに作れないということはなく、ど
の方法でもきれいな押し花が作れます。

 

本の間に挟む

必要なものは、辞書のような重くて大き
い本と、押し花専用の乾燥シートだけです。

 

乾燥シートは、ティッシュやキッチン
ペーパーでも代用できますが、桜の花び
らがくっついてしまう可能性があります。

 

なるべくなら、専用の乾燥シートを使いましょう。

 

作り方の手順

1 まずは桜の花の下処理をしておきます。

 

とってきたままを本に挟むのではなく、
仕上がりを想像しながら葉と花部分を
分けておいた方がきれいに仕上がります。

 

2 下処理した植物を、押し花用の乾燥シー
トに並べます。

 

さらに新聞紙や厚紙などを乾燥シートの
外側に置いておくと、本が植物の水分で
汚れません。

 

3 最後に本の上に数冊の本を重ねて、数日
待てばできあがりです。

 

本を使う方法のメリットは、なんといっ
てもお手軽で簡単なことです。

 

デメリットとしては、時間がかかることです。

 

電子レンジで加熱乾燥させる

必要なものは、乾燥シート、乾燥シート
を覆える大きさのダンボールと輪ゴムです。

 

作り方の手順

1 ダンボールの上に押し花専用の乾燥
シートを敷き、その上に桜の花を並べます。

 

2 桜の花の上にも乾燥シートとダンボー
ルを重ねます。

 

平たい仕上がりにするために、
輪ゴムを十字にかけます。

 

3 電子レンジに入れ、加熱します。

 

時間は500Wの場合で1分間程度が目安です。

 

この時間は最初は少し短めにして、時々
レンジから出して乾燥の具合を確認すれ
ば、うまくいくでしょう。

 

触ってみてパリパリならOK、しんなり
していればもう少し加熱します。

 

電子レンジ使用のメリットは、やはりす
ぐ出来上がって時間がかからない、とい
う点です。

 

もう一つ、一度に大量の押し花が作れる
ということもあります。

 

ダンボール、乾燥シート、桜の花、乾燥
シート、ダンボールという層を、何層に
も重ねれば、大量の押し花を1.2分で作ることができます。

 

デメリットは、特に最初の時にはどの位
の時間がかかるかが、わからないという点です。

 

何度かレンジから出して、輪ゴムを外し
て確認するのは、かなり億劫ですね。

 

もっとも、一度加熱時間がわかれば、次
からは楽ですが・・・

 

アイロンを当てる

必要なものは、押し花専用の乾燥シートだけです。

 

作り方の手順

1 桜を、押し花完成時のイメージに
そって、花、茎、葉などに分けておきます。

 

2 乾燥シートにはさみ、上からアイロンを当てます。

 

3 アイロンを当てて、時々様子を見ます。

 

パリパリに乾けば完成です。

 

メリットは、完成迄の時間が短いという
点でしょうね。

 

乾燥度の確認も。アイロンを外して見る
だけなので、手間はレンジより簡単です。

 

デメリットは、皺がよったりして
きれいな押し花に仕上げるのはかなり難しい、
という点です。

 

ある程度の慣れは必要なようですね。

 

押し花作りには乾燥シートは必需品で
すが、その他には押し花用ピンセット
があると作りやすいです。

 

先が普通のピンセットのようにとがって
いないので、花を痛めることもありません。

 

押し花の寿命ですが、永遠というわけに
はいきません。

 

通常、作った当時のきれいな状態は、
およそ1年程度とされています。

 

保存方法や置き場所、日当たりなどに注
意すれば、ある程度は長持ちさせられま
すが、それでも3年程度が限度のようですね。

桜の花は危険?

桜の花は危険と聞くと不思議な気がしますね。

 

桜は花には毒はありませんが、葉の部分に
クマリンという成分があります。

 

「さくら味」のスイーツやドリンクが
ありますが、そのさくら味の元は葉の
部分の味なのです。

 

ちょっと塩っぱいような独特の味と香りですね。

 

しかも不思議なことに、この桜の葉は生
では無味無臭に近く、独特の味と香りは
ありません。

 

葉を茹でてから塩漬けにすると、あの独特
の味わいや香りになるのです。

 

クマリン (coumarin)は植物の芳香成分
の一種でラクトンの一種です。

 

バニラに似た芳香があり、苦い味がします。

 

なぜ茹でて塩漬けにすると匂いと味が発
生するのでしょうか。

 

クマリンは生の状態ではクマリン酸配糖
体として存在し、無味無臭です。
しかし、細胞が破壊されると、液胞内の
クマリン酸配糖体と液胞外の酵素が接触
し、加水分解によりクマリン酸が分離します。

 

そして閉環反応が起こってクマリンが生成し、独特の匂いが発生するのです。

 

クマリンには抗酸化作用や抗菌作用、
抗血液凝集作用などがあります。

 

さくら餅を一つ二つ食べる程度ならば問
題ありませんが、大量に取ると肝臓や腎
臓に害があります。

 

そのためか、食品添加物としては認められていません。

 

とはいえ、さくら餅やさくらスイーツを
食べて死んだという話は聞いたことがありません
し、クマリンの毒性は強いものではありません。

 

ですから、桜の食用にはあまり神経をと
がらす必要はないと思いますよ。

 

ただし、これは人間にとってのことで、
犬などの小動物や、桜の木の近くにある植物
には、かなりの危険があるようなのです。

 

それについては、次項で書きましょう。

桜は犬や回りの植物を毒殺している?

桜の木の下にはあまり
雑草が生えていない
のに気づかれましたか?

 

この桜の下には雑草が少ないのも、クマ
リンの毒のせいだと言われています。

 

しかし、考えて見ますと、クマリンの毒
性は肝臓や腎臓に対するもので、
植物には肝臓も腎臓もないのですが?

 

クマリンの植物への影響については、
「クマリンの植物生育に及ぼす作用に関
する研究」という学位論文があります。

 

出典 原正紀氏の著作

それによりますと、クマリンが植物にお
けるエチレンの生成を促し,クマリンの
作用のいくつかがこのエチレンによるものとされています。

 

細胞の肥大や奇形などですが、これらの
作用が雑草の生育を妨げているのでしょう。

 

これらの作用は、全ての植物に対して働
くわけではなく、種類によって選択的に
作用するようです。

 

桜は犬や回りの植物を毒殺しているという
のは扇情的なタイトルですが、ある程度
は事実のようです。

 

でも、このクマリンやエチレンは、昆虫
に対しては効果はないようで、そのため
桜の木には毛虫が多いですね。

 

しかし、桜は小動物にとってはかなり
危険な存在です。

 

これは桜に含まれる「アミグダリン」
いう成分が危険なのです。

 

「アミグダリン」は主に種の中の「仁(じん)」
に含まれている、青酸配糖体です。

 

このアミグダリンは動物が食べると、動
物の腸内細菌のβ-グルコシダーゼとい
う酵素によって分解され、シアン化水素になります。

 

シアン化水素は青酸カリ類似の猛毒で、
服用すれば死の危険性があります。

 

犬が桜を食べてこのシアン化水素中毒に
なると、嘔吐やけいれん、呼吸促迫など
の症状があり、最悪の場合は死に至ります。

 

青酸系の薬物には解毒剤もありますが、
解毒剤は摂取してすぐでないと間に合
いません。

 

わんこの場合は、飼い主は犬が桜を食べ
たことにも気がつかない場合もあり、
注意が必要でしょうね。

 

美しいものには毒があると言いますが、
桜にはその言葉がぴったり当てはまる
ようです。

 

結び

桜の押し花の作り方には、本の間に挟む、
電子レンジで加熱乾燥させる、アイロン
を当てるの3種があります。

 

もっとも簡単なの本の間に挟むことです
が、時間がかかります。

 

電子レンジ使用は時間もかからず、また
多数の押し花が一度でできますので、
おすすめですね。

 

桜にはクマリンやアミグダリンなど、
危険な成分も含まれています。

 

人間がさくら餅やスイーツをちょっと食
べる程度では全く無害ですが、大量に食
べたりすると危険な場合もあります。

 

また、犬などの小動物や植物にとっては、
かなり危険な存在にもなり得ます。

 

本当に「美しいものには毒がある」
のですね。

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