13参りという言葉を聞いたことはありますか?
3歳、5歳、7歳にお祝いをする七五三や、20歳に祝う成人式などは有名ですが、
13歳に祝う行事があることはあまり知られていないのではないでしょうか?
13参りの時期や理由にはしっかりとした意味があり、
是非行ってほしい行事でもあります。
13参りで着ていくべき服装なども含めて、お話していきます♪
13参りとは?
参考元:https://kaheno.jp/2013/0421225601.html
13参りとは・・・
本来、虚空蔵菩薩の縁日である、旧暦の3月13日に、
男女とも数え年(生まれた干支が初めてめぐってくる歳)13歳で行うお祝いのことです。
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りをすることで、子供に福徳と知恵を授けてもらうための行事なのです。
虚空蔵菩薩は広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲を持った菩薩様です。
その功徳(くどく)は、知恵や暗記力だけでなく、
あらゆる財宝を得られる功徳や、所願成就の功徳があるとされています。
「知恵参り」や「知恵もらい」とも呼ばれているのです。
一般的な方法としては
半紙に自分が大切にしている漢字一文字を毛筆でしたため供え、
ご祈祷を受けて、
最後にお守り、お供え物を頂いて帰り親に感謝を述べます。
その際、参詣の帰路、本堂を出た後に後ろを振り返ると、
せっかく授かった知恵を返さなければならないという伝承があるのです!
狭く長い階段を降り切った鳥居をくぐるまで、
さらに渡月橋を渡り終わるまでは
周囲の誘いに動じず、後ろを振り向かないで貫き通る必要があります!!
お参りの前に子供に教えておきましょう♪
こういった、何にも動じずにやりきるという習俗は、
きっと出来たときに、子供たちの自身につながっていったりするのではないでしょうか。
13参りを行う時期や行う理由は?
参考元:https://wa-qoo.com/archives/24588
13参りは、旧暦の3月13日前後に行うと言われていますが、
実際にはいつなのでしょうか?
現在では、新暦の4月13日を中間にはさんで
3月13日~5月13日の間に参拝するとOKだそうです。
小学校を卒業して、中学校に入学する春に参拝するのが一般的です。
十三参りの行事やご祈祷は、虚空蔵菩薩を祀っている寺院や神社で執り行われています。
そういった神社や寺院が近くない方もいるはず!
その時は、普段お参りしている神社や、お宮参りをした神社へ参拝してもOKのようです。
13参りってどうしてはじまったのか・・?
所説あるようですが、
13歳は大人の仲間入りをする年齢だった説があります。
13歳で大人と言われても、現代の私たちにはピンとこない年齢ですよね。
この年齢が大人の仲間といわれていた理由には、
奈良時代以降の武家社会において、男子の成人を示す儀式として、
元服式が行われていました。
元服式は、数え年15歳で行うのが一般的でした。
やがて、江戸時代になると、儀式の簡略化がすすみ・・・
半元服を行ってから、本元服を行うということも行われるようになりました。
この半元服を行うのが、数え年の13歳だったのです!
また女子においても、
13歳で「髪上げの儀式」が行われていました。
それまで長く伸ばし垂れ下げていた髪を結いあげるという儀式で、
幼少期の髪型を、大人の髪型へ変える儀式だったのです!
現代の数え年の13歳も、思春期を迎えた不安定な時期で、
心身ともに大人に変化する年ごろでもあります。
また、イベントでいうと、小学校から中学校へと上がり、
環境の変化、学校での友人関係、勉強の不安など悩みの多い年ごろでもあります。
そんな年ごろに、子供の成長を願って親も一緒に参拝するということは、
親子にとって大切な時間になるのではないでしょうか。
13参りを行う時の服装は着物?
参考元:https://internet-homework.com/?p=4299
本来、女の子は、本絶ち(大人の寸法)の肩上げした着物(晴れ着)を着ます。
帰宅したらすぐに肩上げで縫い上げていた糸をほどくというのが、
正式な儀式なのです。
男の子は、羽織袴姿が正式な儀礼とされています。
また、十三参りで女の子は初めて化粧をするとも言われています。
しかし、最近では、あまり服装にこだわらなくなってきているようです。
必ず着物(晴れ着)や羽織袴で行かなければいけないということはなく、
ワンピースやスーツ、学校の制服などで参拝する人も増えてきているようです。
もちろん普段着でもOKです。
ただ、正装ではないにしても、それ相応の服装が礼儀だと思います。
結び
13参りは小学校から中学校へ上がる大切な節目に行う行事で、
虚空蔵菩薩にお参りすることで福徳と知恵を授かる行事です。
この年頃というのは、思春期な時期な上、
中学校への進級といういろいろな緊張感からストレスを感じやすい時期でもあります。
その大切な時期に、親子で13参りすることは、
福徳と知恵を授かることに加え、
親と子の貴重な時間と励みになるのではないでしょうか。