食べ物・料理

へびいちごの味はたべたらどんなの?効果や効能がすごい?

ヘビイチゴという妙な名前のイチゴがあります。

 

その語源については諸説あります。

ヘビが食べるから、ヘビがいそうな所に
生育するから、イチゴを食べに来る小動
物をヘビが食べるから、などですね。

但し、ヘビはヘビイチゴを食べないので、
最初の説はペケのようです。

 

面白いのは、ヘビイチゴなんて味がない
からまずくてくえない、あんなものはヘ
ビにでも食わしておけ、という説です。

 

これが一番実態に近いようですよ。

では本当にヘビイチゴの味はまずいのか、
毒はないのかなども気になりますね。

 

そこで今回は、ヘビイチゴの味はどんな
ものか、毒はないのか、効能はあるのか
などを、見てみましょう。

へびいちごの味はおいしい?

では、ヘビイチゴのは味はおいしいので
しょうか?

これは残念ながら、おいしいまずい以前
に、ほとんど味というものがないのです。

甘くもないし酸っぱくもない、辛くもない、
無味ということですね。

 

「スポンジを噛んでいるような気になる」
という、評もあります。

 

なので、とても美味とは言えません。

やはり、ヘビに食わせろなのでしょうか。

ところが、ヘビどころか
ヤモリさえまたいで通るそうですよ。

「ねこまた」ならぬ「ヤモまた」なのです。

ヘビイチゴには毒はないので、食べよう
と思えば食べられますし、実際に
ジャムにしてみた人もいるのです。

 

とはいえ、その味気なさから、「イチゴ」
を名乗りながら誰にも賞味されず、雑草
として道端に放置されている哀れなイチゴなのです。

しかし、このヘビイチゴ、薬用としては
味とは裏腹に大好評!

魔法の薬とか奇跡のイチゴとさえ言われ
ているのです。

 

次項ではその薬用としてのヘビイチゴを
紹介していきます!

 

魔法の薬ヘビイチゴ

ヘビイチゴの効能、効果は、漢方薬とし
てのものと、民間療法としてのものの
2つに分けられます。

漢方薬としてのヘビイチゴ

ヘビイチゴは全草を天日で干したものを
蛇苺(じゃも)といい、解熱や咳止め薬
として漢方薬で使われてきました。

花の時期である4~6月頃に全草を採取して使います。

 

尚、全草とは果実以外の全ての部分を言います。

 

解熱には、乾燥した全草を1日量5~15グ
ラム、水0.5リットルに入れ、半量にな
るまで煎じます。

これて3回に分けて服用します。

痔には、1回量5~15グラム、水0.3リッ
トルを3分の1量まで煎じた汁で、患部
を洗います。

ヘビイチゴの成分は、ウノール酸など
すが、詳細な成分分析は発見できません
でした。

 

漢方薬は元々は中国で考えられたもので
すが、日本に渡来してからは独自の進化
を遂げました。

 

江戸時代の中期から末期にかけては、西
洋の医学も知られるようになり、西洋医
学を蘭方、中国など東洋の医学を漢方と呼ぶようになったのです。

明治以降は新しい西洋の医学が主となり、
一時期は漢方は忘れ去られていました。

 

しかし、昭和に入る頃からは再び漢方も
注目されるようになり、現在に至っています。

 

漢方の場合は、それがなぜ効くのかとい
う原理的な究明がなされておらず、主と
して経験則による医療法です。

この点は、まず根本的な原理原則を追求
する、西洋の考え方とは基本的に異なります。

 

しかし、だからといってそれが効果がな
いとは限りません。

例えば、鍼などは西洋医学での治療より、
遙かに効果がある場合も多いのです。

但し、鍼の場合は効く人と効かない人の
差が大きく、ある人には劇的に効くが、
別の人には全く効果がない、という場合もよくあります。

 

このあたりは、原理的な研究があまりな
されていないことも、影響しているので
しょうね。

この鍼の効果の有無は、体質的というか
遺伝的な要素もあるような気がします。

 

とはいえ、私の家系では、母も私も劇的
な効果があったことは、まぎれもない事実です。

 

不定愁訴的な痛みに悩まされている方に
は、1度鍼を試してみることをおすすめいたします。

民間療法としてのヘビイチゴ

民間療法としてのヘビイチゴは、
かゆみ止めとして知られています。

実際に使用した人の例でも、非常に
よく効いたという人がほとんどなのです。

 

かゆみ止めの作り方は非常に簡単で、
アルコール分35%程度のリカーにつけ込むだけです。

 

できるだけ環境汚染のない場所で
ヘビイチゴを採取します。

 

付近で除草薬や農薬が撒かれておらず、
排気ガスなどが少ない場所がよいでしょう。

 

赤い実だけをより分けて、流水で充分洗
い、水をよく切ります。

 

ビンにヘビイチゴを半分程度入れます。

 

甲類の焼酎などのホワイトリカー
(35度以上)をビン一杯に入れます。

 

半月程度暗冷所で保存します。

 

かき混ぜる必要はなく、そのまま涼しく
て日があたらない場所で保存します。

 

液が茶色くなったら使用できます。

 

2~3週間もすると、段々と色は茶色から
琥珀色になっていきます。

 

この期間は数ヵ月程度がよいとされています。

 

これで完成です。

 

この状態で1年1年は充分持つそうですよ。

 

このヘビイチゴ液は虫さされ全般に効き
ますが、肌荒れなどにも効果があります。

 

蚊やブヨなど特によく効きます。

 

ヘビイチゴのどの成分が効果があるのか
は、詳しい報告はまだ出ていないようです。

大学の薬学部などでは、地域伝承民間
薬調査という調査が行われています。

それによりますと、ドクダミやびわの葉
と共にヘビイチゴも民間療法として
抗炎症に用いられているとのことです。

 

このヘビイチゴ液は、市販のかゆみ止め
のような、塗った瞬間にヒヤリとする感
触はありません。

市販のかゆみ止めにはメンソールが入っ
ていますが、ヘビイチゴ液には入ってい
ないからです。

しかし、市販薬で全く効果のない場合で
も、ヘビイチゴ液はよく効いたという
レポートは多数あるのです。

 

蚊、アブ、蜂などの虫さされ、切り傷、
水虫、火傷、腫れ物などに驚くほどよ
く効くそうです。

正に魔法の薬ですね。

但し、このヘビイチゴ液は飲んではいけません。

 

あくまで外用薬なのです。

ヘビイチゴとは?

ヘビイチゴの種は、
バラ科キジムシロ属ヘビイチゴ種
となっています。

学名は「Potentilla hebiichigo」です
が、ヘビイチゴのローマ字化がそのまま
学名にもなっているのですね。

 

漢字では蛇苺で、「じゃも」と読みます。

 

毒は全くありませんので、食用にもなり
ますが、味の方は無味であまりおいしく
はないようです。

分布は、アジア南東部と日本全土に広く
生育しています。

畦道や野原などの湿った草地に自生して
いますが、あまり注目する人もなく、
早く言えば雑草です。

 

4月から6月にかけて花が咲きますが、色
は赤、ピンク、黄色、白と様々です。

花は直径1.5cm程で、花弁の数は5つです。

 

ヘビイチゴの増え方は独特で、
「栄養生殖」という方法で繁殖します。

 

ランナーと言われる茎を伸ばし、この
ランナーが地面に着くと、そこに新しい
株ができるのです。

これは普通のイチゴと同じ繁殖の仕方です。

ヘビイチゴのジャム

何度も書きましたが、ヘビイチゴは食べ
ておいしいイチゴでありません。

しかし、なんとかそれをおいしく食べよ
うと、ジャムにする人がかなりいるのです。

生食でうまくない果実はジャムにしろ、
というのは良くある手ですね。

 

じゃもはジャムにしろ、ということでしょうか。

 

ヘビイチゴジャムの作り方

ヘビイチゴをよく水洗いしてから、
鍋でじっくりと煮込みます。

 

へらなどでかきまぜながら、砂糖、
レモン汁などを加えて、味を調えます。

 

とろみがついたら完成です。

 

保存は、沸騰させたお湯で殺菌した空き瓶を使います。

 

程よくさめたジャムを入れ、蓋をしっ
かりとして冷蔵庫に入れておきます。

 

このジャムは、「ヘビイチゴのジャム」
とは言いますが、ヘビイチゴ自体には
味がないので、味は砂糖やレモン汁のものです。

 

つまり、ヘビイチゴジャムとは有名無実ということですね。

 

味の方は・・・

「けっこういける」という人と、「うま
くねえ!」という人の両方がいるそうですよ。

 

結び

ヘビイチゴのは味はおいしいかと言われ
ると、はっきり言ってうまくはない、
としか言いようがありません。

うまいまずい以前に、
ほとんど味というものがない
のです。

甘くもないし酸っぱくもない、辛くもない、
無味ということですね。

ヘビイチゴの効能、効果は、漢方薬とし
てのものと、民間療法としてのものの
2つがあります。

漢方薬としては解熱や咳止め薬として使われます。

 

民間療法としては、各種のかゆみ止め
して、非常に良く効くと評判になっています。

 

作り方も簡単ですし、一つ作って常備
しておいてはいかがでしょうか?

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