子供のころの憧れといえば「練り消し」ですよね。
文具としては、全く役に立たない事から親に買ってもらえず、隣の席の同級生を歯がゆく見つめた、なんて記憶は、私だけではないと思います。
そんな時は、作ってしまいましょう!
でも、消しゴムを削って出来た、削りかすをコネても塊にはなるものの、伸びませんよね?
実は練り消しを作ることは難しくないんです。
今回は、練り消しの作り方をご紹介します。
練り消しの作り方を詳しく紹介!
出典元:https://genkiszk.com/wp-content/uploads/2012/12/keep.jpg
まずは、消しゴムを削って、消しかすを・・・・
でも、これってとても大変ですよね。
実は消しかすが不要な方法があります。
必要なのは、「まとまるくん」です。
まとまるくんを削って?
いえいえ。
まとまるくんを小さく切ります。
この小さく切ったまとまるくんを、指や定規を使って、練り上げます。
すると・・・
不思議!
練り消しの出来上がりです!
筆箱に「まとまるくん」が入っているあなたはラッキーです。
さあ、根気強く練っていきましょう。
指だけでもいいのですが、定規や分度器を使うと効率的です。
中でも、「分度器」の評価が高いです。
定規に比べて、角度を測るしか出番がない割には、筆箱の中で、大きな顔をしていた分度器に、こんなことで脚光を浴びる日が来るとは思いませんでした。
分度器が好まれるポイントは、円を描くようにこねることが可能という事です。
定規だと縦の動きになりますが、広い分度器で横や斜めの動きを取り入れることで、練りやすくなるんですね!
文字で伝わりにくい方はこちらの動画でチェックを!
出典元:https://www.youtube.com/watch?v=aJPW2vIEb48
こんなに根気よく練るの!?と
びっくりするでしょう。
道具を駆使して、練っていきましょう!
もはや、包丁を研ぐ職人のように見えてきます。
動画では、異なる色の消しゴムを混ぜることで、色変化も楽しめます。
自分の好きな色を作り出すのも、楽しみの1つになりそうですね。
こちらでも買えますよ!
こんなけまとまるくんがあれば多く作れますね!!
練り消しを良く伸ばすためのコツは?
出典元:https://www.hinodewashi.co.jp/wp-content/uploads/2016/04/MM-100.jpg
これだけでは、練り消しの伸びに満足しない方もいるでしょう。
良く伸ばすコツをご紹介していきます。
今回は、消しかすを使います。
「まとまるくん」の消しかすを準備します。
その消しかすに、水のりを投入します!
ここから先ほどと同じように、定規などを使って練っていきます。
さあ、職人の勘が試されます。
練っていきながら、固いなと感じたら水のりを追加していきます。
好みの硬さになるように、季節や湿度も考慮しながら、水のりを混ぜていきましょう。
あなたが納得する固さになったら、完成です!
ただし、注意する点が1つあります。
1日放置すると、カチカチになってしまいます。
たまごっちだって1日放置したら、生死にかかわります。
お世話をする気持ちで、1日1回は練って、柔らかさをキープするように心がけましょう。
みずのり以外にも多くの研究がされています。
「ニベア」決してスキンケアをしているのではありません。
練っていく過程で少し混ぜると伸びが良くなるという事例が報告されています。
「修正テープ」
これも意外ですが、のりに成分が似ているので納得ですね。
カッターなどで切り刻んで混ぜることでのびがよくなるという報告があります。
練り消しがよく伸びる素材の消しゴムは?
出典元:https://www.pen-info.jp/others/nerikeshi/DSC04710.jpg
このような方法の中で最適な材料はあるのでしょうか?
色々な材料を検索しましたが、一番伸びる消しゴムは「まとまるくん」が最有力です。
消しかすをまとめても良いですし、小さく切った欠片を練っても良いと、もはや、練り消しのために作られた消しゴムと言っても過言ではありません。
他の消しゴムでは、塊にはなるものの、粘りが出るところまでいかない事が多いようです。
まとまるくんなら、手軽に手に入ります。
100均でも簡単に手に入るので、小中高生のおこずかいでも、入手は可能です。
みずのりに関しても、最適な材料があります。
王者ヤマトのりではなく、フエキの「オーグル」というのりがあります。これが一番伸びが出ると評判です。
あまり普通には売っていないようなので通販で買ってみましょう!
最後に
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子供の暇つぶしと思われがちな練り消しですが、
実はちゃんとした用途があるんです。
それは、「デッサン」です。
普通の消しゴムだと消した跡が目立ってしまいます。
しかし、練り消しで消すことで、柔らかい跡になることから
デッサンで使われているそうです。
そして、もう一つの特徴が、消しかすが出ないという事です。
この特性を好んでいるのが、アニメーターです。
たくさんの消しかすに埋もれたくない!と考えている
アニメーターは今でも練り消しを使っているそうです。
これを知っていれば、学校で先生に練り消しを咎められても
「消した跡を優しくしたいので」
なんて言い訳をすれば乗り切れるかもしれないですね?
(のりだけに・・)
今や100均で簡単に買うことが出来る、練り消し。
しかし、自分の好みの練り消しを作ってみるのも、
面白いですね。
練り消し職人が、あなたの学校に増殖することを
祈っています。