私は若い頃から山登りが大好きで
その延長線として渓流釣りもよくやりました。
イワナもヤマメも食べて
非常においしい川魚ですが
味はヤマメの方がおいしいと思いましたよ。
しかし刺身は一度も食べたことがありません。
寄生虫が怖いからです。
ということで、
今回はイワナには寄生虫はいるのか
どんな寄生虫で危険性はどの位なのか
刺身で食べる時の注意と対処法などを紹介します!
Contents
イワナにいる寄生虫と、その寄生虫が体内に入るとどうなる?
イワナといえば、渓流の源流近くの
清冽な水に住む魚なのですが
そんなきれいな環境に住む魚でも寄生虫はいるものなのでしょうか?
それがいるのです!
それが川魚の生は食べないという理由
水の清さとは関係なく
イワナでもヤマメでも寄生虫はいます。
川魚に限らず
海の魚でさえ寄生虫はいる場合もあるのです。
では、イワナにはどんな寄生虫がいるのでしょうか。
尚、寄生虫がいるといっても
どんなイワナにでも全ているというわけではありません。
尚、画像ですが
あまりにもグロなものが多く
掲載は憚られます。
以下がイワナの寄生虫の一覧です。
- 横川吸虫(ヨコガワキュウチュウ)
- 顎口虫(ガッコウチュウ)・有棘顎口虫
- 肝吸虫(カンキュウチュウ)
- 広節裂頭条虫(コウセツレットウジョウチュウ)
- アニキサス
横川吸虫(ヨコガワキュウチュウ)
横川吸虫という名称は、
横川定という医学者が
台湾のアユからこの
寄生虫を発見したことからのものです。
鮎や白魚につくことが多いのですが
イワナやヤマメにも寄生します。
寄生されると
嘔吐や下痢などがありますが
幸い症状は軽い場合が大半で
ほっておいても治る場合もあるとか。
顎口虫(ガッコウチュウ) 有棘顎口虫
川魚の寄生虫の中では
最も怖いものの1つです。
こいつがイワナにいることは
それほど多くはないらしいですが
それでも皆無ではありません。
胃に入ると胃を食い破り
人間の体内のあちこちを動き回りますが
その際に強いむずかゆさを感じるそうです。
しかも、幼虫が皮膚まで出てくると
皮膚の表面に腫れやこぶのようなものができます。
怖いですねえ、
まるでエイリアン
みたいじゃないですか。
これらの症状が出てくるのは
食べてすぐではなく1ヶ月近くたってからで
その分手当が遅くなるわけですね。
特に怖いのが
幼虫が侵入した部位によっては
大変なことになります。
過去にも眼に侵入して失明したとか、脳に達して脳障害が発生した
とか、怖い事例が幾つかあります。
肝吸虫(カンキュウチュウ)
この肝吸虫も
川魚の寄生虫の中では恐ろしい存在です。
人間の胆管に寄生して卵を産み、
成虫は20年以上生きていることもある
そうですよ。
感染したまま放置しておくと、肝硬変になるのですが、
大半のケースでは自覚症状がほとんどなく
気がつくのが遅くなるのです。
広節裂頭条虫(コウセツレットウジョウチュウ)
広節裂頭条虫とは、
サナダムシの一種です。
最大では全長5~10メートル!
にもなるそうで、グロの代表格ですね。
これに寄生されても
自覚症状はほとんどないというのもやっかいですね。
アニキサス
アニキサスは、
魚の寄生虫では代表的なものです。
但し、マスには多いのですが、イワナにはほとんどいません。
この痛みはほっておいても数日でなくなります。
アニキサスは人間の体内では生息できないからです。
イワナを刺身で食べるときに気をつけることは?
イワナを刺身で食べるときに
気をつけることは、やはり鮮度と寄生虫です。
天然のイワナを釣ってすぐ食べる場合には
鮮度は問題ありませんが寄生虫には要注意です。
川の魚にも海の魚にも寄生虫はいます。
つイワナを始め川魚の生食には
かなりの危険性があります。
寄生虫には肉眼ですぐ確認出来るもの
たとえば広節裂頭条虫のように
長さが数メートルにもなるものもあります。
しかし、大半の寄生虫は
そんなに大きくないので
肉眼では確認できない場合が大半でしょう。
釣ったらすぐしめる
釣ったらすぐしめることで
鮮度は保たれます。
しかし、寄生虫には効果は期待できません。
よく洗う
流水できれいに洗い
身には寄生虫がいないか確認します。
肝などは取る
肝は完全に取り去ります。
一旦冷凍する
食べる前に数時間
できれば2.3日冷凍庫で冷凍します。
これはかなり効果があります。
冷凍することによって
寄生虫が死滅するからです。
ただ、これも100%の効果は期待できません。
イワナの寄生虫に感染した場合の対処法は?
イワナの寄生虫に感染した場合の対処方です。
幸い、重篤な症状を引き起こすような
寄生虫は、イワナには少ないのですが
といって安心もできません。
とりあえず食べて異変が起きれば
病院にすぐに行きましょう!
それが一番効果的な
対処法です!
結び
ヤマメが渓流の女王なら
イワナは渓流の王様というところでしょう。
今回はそのイワナに寄生虫はいるのか
その危険性や刺身で食べる時の
対処法などを紹介いたしました。