桜の木の下にしたいがあるとの噂があり、今回はその噂を検証して
行きたいと思います。
桜の木の下には死体がある?
(出典先:https://i0.wp.com/sk-imedia.com/wp-content/uploads/2015/02/tuyamasakura-e1424925024535.jpg?fit=580%2C387&ssl=1)
桜の木の下には死体があるかについては、タイトーから発売された山村美紗さんの推理小説が原作となった『京都龍の寺殺人事件』のゲームのオープニングで桜の木の下から死体が発見されるシーンを見たことがあります。
しかし、桜の木の下から死体が実際に発見されたという話は聞いた事はありません。
実際の人命が絡んだ事件でも、桜の木の下から死体発見という事例があまりないため、完全に小説家などの創作であることは間違いありません。
現実問題特に日本では土葬などの埋葬しておらず、殆ど火葬されお墓に入ると言うのが、現在のパターンです。
しかし、世界各国を見てみるとイタリアで桜ではありませんが木の下に死体を埋めて、植物や動物の養分として循環させ土に返そうと動き出している会社もあるようです。
しかしながら、木の下に死体が埋まっていると言うことが解ってしまうとやはり薄気味が悪いために、住む人が居なくなる可能性もありますし、やはり匂いなども気になるために、あまり世界的に広がるような気はしません。
桜の木の下に死体があるという噂の元ネタは?
(出典先:https://image.walkerplus.com/wpimg/walkertouch/wtd/images/n/103707.jpg?x=635)
桜の木の下に死体があるという噂の元ネタは昭和3年に発表された梶井基次郎の詩、桜の樹の下から来ていると言われてそこから、桜の木の下には死体があるという話があってそれから盛り上がったのかも知れません。
梶井基次郎の書いた文章を読み解いていくと桜の花があんなに綺麗に咲くなんて信じられない、あの美しさそれが3日ぐらい不安だったが、その要因が解ったと書かれています。
それは、あの桜の木の下に死体が埋まっているから。
美しく咲く何故なら、死体が腐敗しその養分を吸い自分の栄養に変えていて美しく咲き続ける事が出来ると言うようなことが書かれそれを読んだ人達が口伝で語り継がれて現在に至っているそれが答えのような気がします。
勿論この文章を書くのに他の植物の木が綺麗だと感じたならその木を題材とする文章が書かれていたと思いますが、やはり桜というあの薄いピンク色と白のコントラストと短期間で散ると言う儚さと、創作意欲を刺激し且つ閃きを運んでくれた事は否定は出来ないわけで、梶井基次郎もそう言った神秘的な何かに刺激されこの文章を生み出した可能性があります。
もう一つの元ネタとしては、
坂口安吾の小説
桜の森の満開の下
という作品にも、この様な表現が出てくるので
この2つの作品のどちらかを読んだ人が、桜の木の下には死体が
埋まっていると言う話をまことしやかに創作してしまった可能性
があります。
結局は都市伝説なの?
(出典先:https://www.ibarakiguide.jp/wp-content/uploads/2012/03/sakura3-600×400.jpg)
今まで書いてきたところで見ると、実際はやはり都市伝説であると考えて良いと思います。
桜を題材にした2本の小説があまりに有名でそこから桜の木の下に死体が埋まっていることにした方が色々と勘ぐって貰えるだから作り話が一人歩きして桜の木の下に死体が埋まっているが真実のようになってしまったようです。
桜が創作意欲を呼び起こしてくれる?
(出典先:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSMWGAZmw1czzHnQfTzn_mQgLSxspmxY_e0Ktja_7hWt7uXO2C8HQ)
海外で調べて見ましたが、桜を題材にした作品は多く無く逆に日本国内だと、数え切れないほど存在しています。
歌で言えば、森山直太朗のさくら、松任谷由実の春よ来いなど歌詞の中に桜を登場させた作品が多く、それを聞いた我々もそれぞれの桜に対する想いを持っており桜が出てくる楽曲にそれぞれの思いを重ねているという感じなのかも知れませんし、桜を題材にした小説も上の項で紹介した作品以外に渡辺淳一さんの小説にも桜を題材にした作品があります。
やはり外国人には理解が難しい、儚さや切なさなどを歌詞や小説に込めることが上手いのかも知れません。
では和歌や短歌などに桜を使った作品がどれ位合ったか調べて見ましたが、100首以上存在しているのです。
これだけを考えても、桜は日本人のDNAに刻み込まれ桜と聞くと色々と想像力が刺激されるのでしょう。
また、桜は切なさと艶やかさの2面性も持ち合わせて
いることから、自然と小説や和歌短歌、歌などが増えてしまうのかも知れません。出会いと別れの季節である3月に咲く花という事からそう言った思いを載せやすい題材かも知れません。
逆にこれがひまわりなどの花であれば、前向きな事しか考えつきませんし、季節も暑い時期で合ったりもするので、情緒などを感じている余裕がないそう言えるかも知れないですね。
それに桜と違いひまわりは木にならないし、花が咲いて終わりなので、切ないや儚いという言葉とは結び付かないのが残念です。
桜以外で考えると、次に切なさと儚さを感じるものそれは秋口の木枯らしと落ち葉のコントラストになりますが、落ち葉の下に死体があってもそこから物語が広がって行くことは難しいのではないかと感じてしまい逆に落ち葉と木枯らしで行くと別れしか想像できないそれが率直な感想です。
そこから考えると桜は万能な植物と考える事が出来て創作しやすく且つ、聞いた人呼んだ人にも伝わるようになっている様な気がします。
個人的にも時間があれば、桜を題材としたさ作品でも作ってみようかなそんな事を考えてしまいました。
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結び
今回は桜の木の下に死体が埋まっているのか?
そこから記事を書いてみましたが、結局都市伝説
と言う結論に落ち着きそうな勢いがあります。
また、小説家の着眼点は桜の木が綺麗に咲くのは
死体の養分を吸っているから綺麗に咲くという
作家なりの仮説を立てて物語を作っていったことが
凄いと感じました。