ドライアイスって、身近なようで
意外と知らない?
ことも多いのではないのでしょうか。
そんな疑問を、ここで解決してしまいましょう!
皆さん、スーパーでアイスを買ったら
欲しくなるのがドライアイス。
水に入れて遊んだ経験をした人も、
きっと多いはずです。
でも、ドライアイスって一体なんなのか、
ご存知ですか?
ドライアイスとは
固体二酸化炭素の商品名なのです!
子供の頃に遊んだりしませんでしたか?
では、ドライアイスの謎について、掘り下げていってみましょう!
ドライアイスの成分は人間に毒性になる?
ドライアイスは通常の環境下では、
液体とはならず直接気体となります。
ドライアイスを空気中に置くと
白い煙が立つのは
空気中の水分が凍るために
煙が立っているように見えるのです。
では、この煙、人間にとって
危険なものなのでしょうか?
そのためには、ドライアイスの
製造工程を知る必要があります。
ドライアイスが二酸化炭素の
固体であることは先述しましたが
気体をどうやって
固体のドライアイスにするのか。
それは、気体の二酸化炭素を
加圧圧縮し、冷却させます。
その液体を急速に待機圧力にすることで
気化熱が奪われ、液体の温度が
凝固点を下回るのです。
そのことを利用して粉末状の固体にします。
これが、ドライアイスの元となるものです。
あとは成形して商品となり、
皆さんの手元にドライアイスとして届くのです。
つまり、成分として使われているのは
二酸化炭素。
そのものでは、危険な、毒性をもったものとは、言えないのです。
ドライアイスは人間が食べるといけない?
では、二酸化炭素は
空気中にもあるから安全だよね?
そう思っていませんか?
実は、ドライアイスも安全ではあるけれど
取り扱いには気をつけなければなりません。
まず、先にも書いてあるように
ドライアイスを通常の環境下に
おいた場合、液体にはならず
直接気体になります。
つまり、ドライアイスを
食べようとするなら
固形のものをかぶりつくことになります。
そこで、気にしたいのが、温度です。
ドライアイスが昇華(気体化する)する
温度はー78。5度です。
つまり、この温度を超えた時点で
気体へと変わるのです。
さぁ、持てますか?
かじれますか?
無理ですよね。
まず、まともに持てたとしても
凍傷を起こす危険があります。
そして、ドライアイスを取り扱う上で
気をつけたいのが、二酸化炭素の塊であるとい点です。
人間が高濃度の二酸化炭素を
吸入した場合、人間の呼吸中枢に
毒性を示すことがあり
自発呼吸が停止し、窒息する恐れがあります。
もし仮に、凍傷も起こさず
口にすることができたとしても
窒息のおそれがあるということです。
二酸化炭素が原材料の無害な
ドライアイスであっても
食べるなどの取り扱いを誤ると
死にも直結する可能性のあるものであることを、忘れてはいけません。
ドライアイスの簡単な作り方は?
簡単に作れる方法ってないのかな?
子供の理科の自由研究に作れないかな?
そんな風に思った方もいるかもしれません。
そんな時には、ホームセンターなどで
売られている「エアゾール式消化器」を
使うことによって、簡単に
ドライアイスを作ることができます。
ネットでももちろん買えますし
エアゾール製品は害がないので
消火器を家に入れていない人は
この機会に買っておくのもいいと思いますよ!
エアゾール式消火器の中は
二酸化炭素の液体が圧縮されて入っています。
そのため、噴射することで、
二酸化炭素を気化させることができるのです。
ドライアイスは通常下では
気化してしまうことは
前にも触れましたが
今度は、それを逆に行うのです。
急激に噴射させることで圧力を下げ
気体になり、すぐに凍るのでドライアイスができる。
こういう仕組みです。
ではそのドライアイスをどこに
集めればいいのでしょうか?
最も適している物は通気性のいい布です。
簡単にいうと100円均一などでも手に入る
枕カバーで代用できます。
枕カバーを消火器の噴射口に当てて
噴射することで、枕カバーの中に
ドライアイスを回収できるという仕組みです。
ここで、注意していただきたい点があります。
ドライアイスは二酸化炭素。
高濃度になると窒息の恐れが
あることにも触れました。
ドライアイスを生成する時は
- 必ず換気をよくする。
- 高濃度の二酸化炭素を一度に吸わないようにする
この二つを心がけましょう!
そしてもう一つ。大切なことがあります。
それは、ドライアイスを
直接手に触れないようにするために
軍手などをするということです。
直接触れてしまうと、凍傷を負う危険性があります。
しかし、直接触れさえしなければ
決して危険なものではありません。
自由研究に、自分で作ってみるのも、おもしろいでしょう。
結び
知ってるようで知らないドライアイス。
あると便利なドライアイス。
でも、一方で気をつけないといけないこともあることを忘れてはいけません。
それさえ守れば、安全に使うことができる便利なものです。
特に夏場は利用する機会も増えるかもしれません。そんな時に、恐れて使わない、ということのないように、正しい知識をもっておきましょう。