ガーデニングで植物を栽培していたら,ある日葉っぱに毛虫が,,,
しかも,黒にオレンジの線が入っていていかにもどくどくしい様子。
駆除しようと思うけど,怖くて近づけない。刺されたらどうしよう,,,
ガーデニングをしていたら必ずと言っていいほどでてくるのが虫の悩み。
特に春から夏にかけて,奇行が過ごしやすいものになってくると徐々に増えてきますよね。
毛虫ってなんか気持ち悪いし,せっかくガーデニングで大切に花を育ててるのにこれでは台無し。
もう,この毛虫どうにかしたい!
そう思っている方も多いと思います。
今回は,黒の斑点にオレンジの線の入った毛虫について紹介するとともに,
適切な駆除方法についてご紹介します。
もう,毛虫には悩みませんよ!
毛虫の黒やオレンジの斑点のある虫は?
出典元:https://www.lapisnight.com/images/butterfly/hyomoncho/tsumagurohyomon/tsumagurohyomon-juvenile3.jpg
では,よく花の葉っぱについている,黒の斑点にオレンジの線が入っている毛虫のような芋虫のような昆虫はいったい何者なのでしょうか?
この種類の昆虫は,「ツマグロヒョウモン」というアジア地域に広く分布する,南方系のヒョウモンチョウの仲間です。
出典元:https://www5a.biglobe.ne.jp/~h-sumiya/profiles/butterfly/026.jpg
通常,ヒョウモンチョウという種類のチョウは,山地や涼しい場所を中心に生息しています。
しかし,ツマグロヒョウモンは他のヒョウモンチョウとは少し違います。
日本では,1990年ごろまで中部地方のように西日本を中心に生息していましたが,最近は関東地方でもよく見られるようになりました。
これは,よく「地球温暖化」とも関連付けられ,地球温暖化がツマグロヒョウモンの生息地を北上させているといわれています。
しかし,実のところは,地球温暖化の影響で季候が暖かくくなり,ツ゚マグロヒョウモンの食草となるビオラやパンジーの分布が北上してきたことに影響している可能性があるといわれています。
ここまで読んだあなたは,ある疑問が頭に浮かぶと思います。
え,,毛虫ってガの幼虫じゃなかったっけ,,
そうなんです。
このツマグロヒョウモンという昆虫は,実はチョウなんです!
したがって,このツマグロヒョウモンの幼虫は,皆さんが思っている毛虫ではないんです。
毛虫とは違う?
出典元:https://3.bp.blogspot.com/-42ddByrXRig/VZ-W1-dVteI/AAAAAAAAvTU/SOdvlTbjoz0/s800/woman_question.png
確かに,ツマグロヒョウモンの幼虫は,見た目も似てるし,毒々しいとげも持っていて毛虫と思われても仕方ありませんね。
では,ツマグロヒョウモンの幼虫と毛虫は何が違うのでしょうか?
ツマグロヒョウモンと毛虫のわかりやすい違いは,先ほども述べましたが,
成虫が,“チョウ”になるか“ガ”になるかですね。
一般的に刺されたら痒くなる毛虫と呼ばれる昆虫は,将来的には“ガ”になります。
一方でツマグロヒョウモンは,“チョウ”になるんですね。
ツマグロヒョウモンの成虫も羽が茶色で黒い斑点もあり,いかにも“ガ”ですが,ちゃんと“チョウ”なんです。
そして,ツマグロヒョウモンと毛虫の最大の違いは,
毛(棘)に毒があるかないか
です!
毛虫は皆さんもわかる通り,毛に毒があって,誤って触れてしまうと激しいかゆみに襲われます。
しかし,このツマグロヒョウモンの棘には毒がないんです!
ツマグロヒョウモンの棘は,いかにも毒がありそうな棘ですが,刺すこともなければ毒もありません。
なので素手で触れても大丈夫なんです。
毛虫だと素手で触れたら一発アウトですね。
ツマグロヒョウモンの見た目は,本来外敵に狙われた時のための威嚇要素が強く,見かけの怖さなんですね。
つまり,攻撃するためにあるのではないので,攻撃してくることもなく,触っても問題ないのです。
オレンジの斑点のある虫の駆除の対処法は?
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ツマグロヒョウモンの幼虫は,人に危害は加えないのになぜ害虫と呼ばれてしまうのでしょうか。
ツマグロヒョウモンの幼虫は,ガーデニングをする人にとっては大敵なんです。
ツマグロヒョウモンの大好物は,スミレ類が大好物で,園芸でよく用いられるパンジーやビオラといった花類もよく食べます。
せっかく心を込めて育てたパンジーなどの園芸植物を食べてしまうわけですから,ガーデニングをする方にとってはたまったものではありませんね。
また,見た目も非常に毒々しいことから(実際に毒はありませんが)鑑賞の際に目についてしまうといったこともあるようです。
こういった理由から,ツマグロヒョウモンは残念ながら,庭を荒らす害虫としてブラックリストに載ってしまうわけですね。
では,実際の駆除方法はどういったものがあるのでしょうか?
駆除方法は,以下の通りです。
・薬剤(オルトラン)を使う
・箸でつまんで取り除く
オルトランとは,簡単に言うと殺虫剤ですね。
使い方は,植物の根っこの下に敷き,その植物の中に殺虫成分を忍び込ませるといったものや,根っこのそばに振りかけるといったものですね。
このオルトランという殺虫剤はなかなか効果があり,殺虫成分を吸った植物の葉を食べた幼虫は,たちまち体が動かなくなり,葉から落ちてゆきます。
効果は早いものから,1時間半~3時間で効果が表れます。
箸でつまんで取り除くのは原始的ですが,できるだけ薬を使いたくないという方はこのやり方の方がいいですね。
しかし,この方法だと見つけるたびに取り除かなければいけないので,発見が遅れた時に被害が出る恐れがあります。
手っ取り早く幼虫を駆除したい!という方には,オルトランをお勧めします。
これをすればすぐに解決しますよ!
最後に
いかがでしたか?
今回は,オレンジの線が入って黒の斑点がある,ツマグロチョウモンの幼虫についてご紹介しました。
人にとっては無害なので怖がる必要はありませんが,ガーデニングの天敵であることは間違いありません。
正しい駆除方法を行うことで,大切に育てた植物を傷つけることなく安心してガーデニングを行うことができます。
もし,自分の庭でツマグロヒョウモンを見つけたら,ぜひ本日学んだ対処法を実践してみましょう!
それでは!