5月といえば、風薫り華香り心躍る、そんな季節ですね。
運動会や潮干狩りを楽しめますし、それにお祭りもあちこちであります。
大人には待望のゴールデンウイークも待っているのです。
そこで今回は、5月といえばの行事やイベント、記念日や花、さらには生き物や旬の食べものまで、ありとあらゆるネタの種を紹介して行きます!
Contents
5月のイベントとは?
まずはイベントの中心であるお祭りから紹介します!
5月は10月と並んで有名なお祭りが多数行われますので、お見逃しのないようにチェックしてくださいね。
まずは江戸の華、三社祭からです。
三社祭
日本三大祭の一つとして、お祭り好きのみならず万人に知られている三社祭。
その三社祭は毎年5月に行われますが、祭りの期間中は150万人を越える人々が浅草に集まり、浅草の街は熱気と興奮で溢れかえります。
東京下町の心意気は、『いなせ』(伊達でスマートでかっこよいの意)と『侠』(義理と人情とやせ我慢)
ですが、この心意気は現代の下町の人々にも受け継がれています。
そのいなせと侠の心意気が具体的な形になったのが、三社祭なのです。
まず第一日には、お囃子屋台や鳶頭木遣り、びんざさら舞に白鷺の舞などが、華やかに浅草の町を練り歩きます。
二日目は町内神輿連合渡御(ちょうないみこしれんごうとぎょ)です。
これは浅草神社の氏子である44カ町の町内神輿100基余りが、浅草寺本堂裏広場に集結します。
そして、1基ずつ発進して浅草神社でお祓いを受けた後、それぞれの町会へ戻って行くのです。
三日目が三社祭の目玉である『本社神輿各町渡御(ほんしゃみこしかくちょうとぎょ)』です。
重さが約1トンもある巨大な本社神輿三基が、浅草の各町内を練り歩くのですが、
早朝に浅草神社から出立する『宮出し』と、一日練り歩いて暗くなった夜に、浅草神社に戻る『宮入り』
が、三社祭のハイライトですので、お見逃し無きよう!
但し、この三社祭では毎年のように観客にも怪我人が出ますので、くれぐれもご注意を。
ちなみに、この『三社祭』という名前の由来は、飛鳥時代(西暦682年)に始まります。
三社祭という名前の由来
当時の隅田川で漁をしていた三人の兄弟がいました。
ある日何度網を投げても魚は一匹もかからず、ただ人型の像だけが網にかかるのです。
不思議に思った兄弟は、その像を土地の長にみせると、それは『聖観世音菩薩』という観音様だったのです。
後にその長の嫡子が夢を見るのですが、それが観音様のお告げであり、
「自分を海から拾い上げて祀った3人を、神として祀るように。」
ということでした。
そしてそのお告げに従って三人の兄弟を祭ったのが『三社権現社』で、これが現在の浅草神社となるのです。
これが『三社』の由来です。
神田祭
神田祭は、『日本三大祭り』『江戸三大祭り』の一つに数えられています。
隔年に本祭りが行われ、神輿や曳き物などの豪華な大行列が、神田・日本橋エリアを練り歩きます。
神幸祭は、三基の鳳輦(ほうれん)・神輿を中心に、神田・日本橋などの氏子108町会を、約30キロにわたって巡行します。
通常のお祭りでは、宮入は夕刻から夜にかけてが普通ですが、神田祭では神輿は総数200基以上もあるのです。
そのため宮入も朝から晩まで延々と続きます。
秋葉原は昔は電気製品の卸売業者の集まる街でしたが、今は電気に限らずさまざまなサブカルチャーの街として有名になっています。
その秋葉原も神田祭の最中は、古い下町の情緒が一杯となり、外人観光客も多数集まりますので、それを見るのも一興ですね。
くらやみ祭り
くらやみ祭りとは、東京・府中市にある大國魂神社のお祭りなのですが、その名称の由来は、
昔は「貴いものは見るべからず」という慣例があり、このお祭りでも神事を見せないようにと夜に行われた
ことからだそうですよ。
そのため、昔は街の明かりを全て消し、暗黒の中で神事が執り行われたそうです。
現在では六張もの大太鼓と八基の神輿が練り歩く、華やかなお祭りとなっています。
根津神社のツツジ祭り
この文京区の根津神社のツツジ祭りは、三社祭や神田祭のような古い伝統を持つお祭りとは違います。
根津神社の境内には、約100種、3,000株のツツジが植栽されていて、毎年5月になると色鮮やかな花を咲かせます。
その花を見るために多くの人が集まるようになり、いつしかお祭りとなったようですね。
地元のための一種の観光事業みたいなものでしょうか。
境内は高低差を生かした立体的な作りになっていて、その斜面にツツジが満開となり、本格的な春の訪れを告げるのです。
京都葵祭
平安時代の優雅な王朝装束に葵の葉を飾った行列で知られる葵祭は、正式には『賀茂祭』といわれています。
このお祭りは元々は朝廷の行事だったそうで、そのためか京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かいます。
馬車ならぬ、牛にひかせる平安時代の牛車(ぎっしゃ)も登場し、総勢500人を超える華やかな行列が、古式ゆかしくまた雅やかに京都の町を練り歩きます。
一時の平安朝の夢に浸ってみるのも、またよいのではないでしょうか。
博多どんたく
博多どんたくは、正式には『博多どんたく港まつり』と呼ばれ、例年5月3日と4日に行われます。
この『どんたく』というのは、、オランダ語の『zontag(日曜日)』からきています。
お休みの日に集まって陽気に騒ぐということなのでしょうね。
祭り中は、市内約30カ所に演舞台が設けられ、どんたく隊が演技を披露しています。
その見所は、どんたく広場を中心に展開されるパレードで、どんたく隊が思い思いの装いで、演技を披露しながらパレードを繰り広げます。
藤原まつり
奥州岩手県平泉町で行われる藤原まつりは、奥州藤原氏にまつわるお祭りです。
奥州藤原氏は源義経をかくまったために、頼朝の怒りを買い、後に滅ぼされますが、その前は現在の平泉で栄えに栄えていました。
中尊寺の金色堂など、現在でも人気の歴史スポットですね。
祭り期間中の最大の呼び物は、『源義経公東下り行列』で、都落ちした義経を藤原秀衡が出迎えるシーンを描いた一大歴史絵巻です。
浜松まつり
浜松まつりは凧揚げ合戦で有名ですね。
『凧揚げ合戦』は地域の170以上の町が参加して行います。
花火の合図と共に、初子の誕生を祝う『初凧』につづいて、お目当ての迫力満点『糸切り合戦』が始まります。
夜になると、80台以上の屋台が浜松の夜を鮮烈にかける『御殿屋台の引き回し』も行われます。
5月といえば?
5月といえば?となりますと、職業や年齢によって思い浮かべる言葉は色々でしょう。
社会人であれば、まず脳裏に浮かぶのは、GW(ゴールデンウィーク)でしょうね。
農家であれば田植え、子供ならば運動会や潮干狩り、野球ファンならプロ野球交流戦、新社会人や新入学者では、五月病というところでしょうか。
GW(ゴールデンウィーク)
というわけで、まずはGW(ゴールデンウィーク)です。
4月末から5月始めにかけて、多い時には9連休と長いお休みがあります。
社会人・学生を問わず大歓迎の筈です。
しかし、家族に「どこそこに連れて行け」とか、「連休中にはこれこれのことをしておけ」とか迫られるお父さんにとっては、あまり歓迎できないこともありますね。
運動会
こちらは子供には待ち遠しい日です。
もっとも運動音痴の子供には、苦行の日となります。
さらにはお休みには寝て過ごしたいお父さんにとってても、苦行の一日でしょう。
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鯉のぼり
鯉のぼりといいますと、まず頭に浮かぶのがこの歌です。
甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
いかにも爽やかで勇壮、少年時代の気持ちの高ぶりを思いだしてしまいますね。
5月にちなんだアイテムとしては、5月人形もあるにはあるのですが、5月といえばやはり鯉のぼりという人の方が、遙かに多いようです。
菖蒲湯
5月5日のこどもの日には、菖蒲湯に入りますよね。
この菖蒲湯の湯来、いや由来は、中国では菖蒲湯は漢方の湯治療だった、ということにあるそうです。
中国での菖蒲湯は『蘭湯』というもので、華のランとは関係ありません。
しかし、日本にはこの『蘭』はほとんどないので、どこでも入手できる菖蒲が代用され、定着したといわれています。
もう一つ、菖蒲(しょうぶ)は『尚武』や『勝負』と同じ音なので、縁起を担いだということもあったようですね。
潮干狩り
潮干狩りが出来るのは特に5月に限りませんが、3月や4月では未だ水が冷たいので、水温む5月が潮干狩りの月となったのでしょう。
有料ではありますが、お持ち帰りOKの潮干狩りも多く、東京近辺でも手軽に楽しめます。
あさりの味噌汁やつくだには、私の大好物です。
5月といえばには関係ありませんが・・・
茶摘
これまた5月の風物詩の一つですね。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘じゃないか
茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠
今時『茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠』姿は、観光用のデモンストレーション位でしょうが、昔はこれが制服みたいなものだったのでしょうね。
尚、八十八夜とは雑節の一つで、立春から数えて88日目の日を指し、例年5月2日あたりなのです。
五月病
これはあまり爽やかでない、『5月といえば』です。
五月病は勿論正式名称ではなく、正しくは『適応障害』或いは『うつ病』です。
4月には入学や就職、異動などがあり、その後新しい環境に適応できず、うつ病に似た症状が起こる時があります。
その状態を総称して『5月病』と言っているわけですね。
その名称の由来は、5月のゴールデンウィーク明け頃に起こることが多いためだそうですよ。
5月の生き物といえば?
5月の生き物といえば?と言っても、5月に生きている生き物は無数にいますので、5月に特に活動する、或いは一番美しい形態になるという、生き物を主に紹介しましょう。
ヤマメ
ヤマメは『山女魚』とも書く、大変美しい渓流魚です。
陸封型といって一生海に戻らないサクラマスの一種なのです。
釣り人にとっても馴染みの深い魚で、日本全国至る所で放流が行われているので、気軽に渓流釣りを楽しむことができます。
しかもその味は、淡泊なのに芳醇で、特に釣ってすぐにたき火で塩焼きにすると絶品です。
「山女魚得て 里にビールの 使いかな」
青梅在住だった日本画の大家、河合玉堂の句だったと記憶していますが、間違いだったらごめんなさい。
ツバメ
お馴染みの渡り鳥です。
渡り鳥は、北から来る鳥が多いのですが、ツバメは南から来る渡り鳥の代表格なのです。
日本で繁殖をしたツバメは、台湾経由でフィリピン、マレーシア迄遙々海を渡り、そこで越冬するのです。
人間には親和性があり、民家や商店の軒先にも巣を作ります。
飛行速度が速いこともあり、国鉄時代には特急列車に『ツバメ』と名付けていましたね。
スズメ
人間にとってツバメと共に最も身近な鳥がスズメです。
渡り鳥ではなく、留鳥と呼ばれる定着型の鳥なのです。
ふっくらとした太めの体型と愛らしい顔つきで人気の鳥ですが、人間を見ると逃げてしまいます。
但し、これは日本のスズメの場合で、海外とくに動物愛護の元祖本家家元であるイギリスでは、人を見ると逆に近寄ってくるのです。
海外では、人はパンくずやエサを持っていて、それをスズメに与えているからでしょうね。
日本でも早くそのようになってほしいものですね。
メジロ
メジロという名前は、目のまわりの白い縁取りによるものです。
英語でも『White-eye』と呼ばれているそうで、非常に特徴的ですね。
メジロは、お互いに身体をくっつけて押し合うように枝に並ぶ習性があります。
これが『目白押し』の語源なのです。
ニホンアマガエル
ニホンアマガエルは小型のカエルの代表として、人々に親しまれています。
ニホンアマガエルは周囲の色によって、体の色を変えることができるのです。
完全に同一の色ではありませんが、かなり近い色になるようですね。
又、ニホンアマガエルの皮膚から分泌する粘液には、毒が含まれています。
しかし、ヒキガエルほど強い毒ではないため、単にアマカエルを手で触る程度ならば特に危険はありません。
5月のお花といえば?
5月は花の盛りの季節ですから、紹介したい花も多すぎて選択に困りますね。
その花々の中でも、5月といえば最初に来るのはこの花でしょう。・
カーネーション
言うまでもなく母の日の花です。
母の日は、毎年5月の第2日曜日ですが、母の苦労に感謝し、母への愛を表すのが、カーネーションの花なのです。
その起源は1905年頃になります。
アメリカの『アンナ・ジャービス』さんという女性が、母が亡くなった時に、教会で母が好んだカーネーションを捧げ、また参拝に来る人々にも配ったのです。
こうして5月の第2日曜日には、カーネーションを贈るという風習が定着したわけですね。
バラ
バラは花の中の花として、美しさと厳しさ(トゲ)を併せ持つ存在です。
バラの花言葉は、本数や色によって違いがあるのです。
1本は「一目ぼれ」「あなたしかいない」。
2本は「この世界は二人だけ」
108本は「結婚して下さい!」
999本は「何度生まれ変わってもあなたを愛する」。
などなどです。
それにしても、色で違うのはわかりますが、本数で意味が変わるとは知りませんでしたよ。
すずらん(鈴蘭)
『谷間の姫百合』というロマンチックな別名もあるすずらん。
鈴蘭の名前通りに、鈴のような外見をしています。
ところが、このすずらんは可憐な外見にもかかわらず、有毒なのです。
花言葉は「意識しない美しさ、純粋さ」で、フィンランドの国花でもあります。
ユリ
外見の美しさプラス匂いの良さで、万人に愛される花です。
バラが華麗絢爛なら、ユリは清楚可憐の代名詞でしょう。
お若い頃の美智子様がそのユリのように美しく、清楚可憐な方でしたね。
フランスやリヒテンシュタインの国花ですが、これはちょっと不思議です。
不思議というのは、フランスは共和制であり、王政時代の名残りは極度に排除しています。
なのに、百合の花はフランス王家の紋章として使われているのです。
これはどういうことなのでしょうか。
皐月(さつき)
このさつきは、旧暦の皐月(5月)の頃に咲くことから命名されたそうです。
皐月躑躅(さつきつつじ)」を省略して『さつき』となったもので、つつじの一種です。
元々は山奥の岩肌などに自生していたようですが、その後は盆栽としても一般的になっています。
5弁の美しい赤の花です。
藤(フジ)
文字通り藤色の花を、一枝に無数につけるフジ。
このフジは日本原産で、藤色の花が幹の方から先端に向かって咲き進んで行くという、珍しい咲き方をします。
色も美麗なフジですが、匂いが又素晴らしいのです。
近寄ると、馥郁という言葉がぴったりくる、芳醇な香りが薫り立ちます。
色には白もありますが、東京近郷では小石川植物園に植えられています。
只、花の満開の期間はかなり短いので、最高の見頃の時期に行けるかどうかが問題です。
5月の食べ物といえば?
5月といえば、食べ物も色々ありますね。
まずは歌にもある八十八夜の新茶から見てみましょう。
新茶
『新茶』とは、その年の
最初に生育した新芽を摘みとって作ったお茶
のことを言います。
新茶はお米や桜と同様に、南の暖かい土地(九州など)から摘みとりが始まり、次第に北上して行きます。
お茶の呼び方には、新茶以外に、一番茶、二番茶、三番茶などがあります。
一番茶は新茶と同じもので、二番茶は新茶(一番茶)の後に摘みとられる茶葉から作ったお茶、三番茶はその次の茶葉からのお茶、ということになります。
新茶の良い所は、さわやかですがすがしい香りに尽きます。
又、新茶はその後のお茶に比べて、苦み成分のカテキンやカフェインが少なく、旨みや甘みの成分であるアミノ酸が多いのです。
新茶独特の甘さ、柔らかさはそのためなのでしょうね。
端午ソバ
江戸時代から、5月5日の端午の節句(こどもの日)には、『端午そば』を食べる習慣がありました。
端午そばの最古の記録として、元禄8年(1695)に日光東照宮に端午の祝儀としてそば粉が献上されたとあります。
これは恒例の行事となっているので、この献上のそば粉でそばを打ったのでしょうね。
又、5月は菖蒲の季節でもあり、菖蒲の葉をそばに加えた菖蒲麺というものもあるそうですよ。
柏餅
5月の食べ物としては、新茶とならぶ定番です。
柏餅を食べる時ですが、皆さんは葉っぱごと全部食べてしまいますか?
それとも、葉っぱを全部取って、中味だけを食べますか?
この大問題?が意外に論争になっているらしいのです。
そもそも柏餅の葉っぱは食べられるものなのでしょうか?
これは食べて食べられないものではないが、一般的には食べないものとされているようですね。
葉っぱの部分には独特の苦みがあり、折角の柏餅の甘みが打ち消されてしまいますので、葉は取ってから食べた方がおいしい、ということになります。
とはいえ、頑強に「食べ物は器だけ残して、後は全て食べるものだ」と主張する人もいて、この論戦は中々決着がつかないようですよ。
ちまき
これも5月の食べ物の定番なのですが、ちまきを食べるのは日本だけではありません。
ちまきは、日本では平安時代の承平年間から既にあったのですが、中国からの伝来という説が有力なのです。
戦国時代のちまきは現在のものとは異なり、お菓子ではなく戦時の保存食、携行食として使われていたようですね。
当然餡などは入っていなかったので、あまりおいしいようには思えません。
5月の旬の食べ物といえば?
5月の旬の食べ物というと、あまりにもたくさんありすぎて、どれを紹介したらよいのか、迷ってしまいます。
まずは、5月といえばコレ!
カツオ
『目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ』!
歌に詠まれているように、5月の旬の食べ物の鉄板ですね。
特にタタキは絶品です!
今年こそ食べ逃さないでくださいね。
サザエ
これも鉄板の味です。
刺身に良し、煮込んで良し、BBQまた良し!
でも私が好きな食べ方は、やはり壺焼きですね。
サザエ以外にも色々と具が入っていて、次々に違う味が楽しめるのです。
しかもこちらは、レンジでも簡単に調理できますよ!
アジ
アジは一年中売っているので、旬なんかあるのかと思う人も多いでしょう。
でも、アジの旬は5月から7月頃で、初夏の味の代名詞的海の幸なんです。
この頃のアジは脂がのりにのっていて、最高の美味ですよ。
こちらは産直の長崎のアジです。
関アジは一本釣りで活け締めと言う、アジの味を大事にする方法でとった味なんです。
タラの芽
山菜の王様と言われるのが、このタラの芽です。
渓流釣りで初夏の沢を歩いていると、時々山菜採りの人と出会います。
「山菜で一番うまいのは?」と聞くと、殆どの人が「それはやっぱりタラの芽だぁね!」と答えるのです。
ほろ苦さと甘みうまみがほどよくバランスしたタラの芽は、天ぷら、おひたし、炊き込みご飯と、天下無敵の味を誇ります。
行者ニンニク
ゲーム『北へ!』にも登場する、北海道の代表的味の一つです。
アイヌネギとも呼ばれ、春しか収穫ができない、大変高価な山菜なんです。
名前から想像するニンニクの味とは、ひと味もふた味も違う、行者ニンニク独特の味は、一度食べれば「ランラララン!」とやみつきになること必至!
北海道では、焼肉やジンギスカンと一緒に焼くのが定番の食べ方です。
タケノコ
タケノコも春の味覚として、代表格のひとつです。
食べ方は今更書くのもなんですが、タケノコご飯や味噌汁の具、おひたしなど、およそありとあらゆる食べ方ができます。
しゃきしゃきとした歯ごたえと、ほんのりした甘みがたまらないですね。
こちらは早朝に一本一本手作業で掘りおこした『国産品』のタケノコです!
5月の果物といえば?
5月の果物というと、これまた多すぎて目移りがして困りますね。
メロン
その中でも、果物の女王様、メロンをまず挙げる人は多いでしょう。
上品な甘みと芳香は、女王の名にふさわしい品格を持っています。
高級果物として人気ナンバーワンのメロンは、実に多数の品種(ブランド)があります。
ざっと挙げても、
キンショウメロン、エリザベスメロン、プリンスメロン、パパイヤメロン、イバラキング、アムスメロン、クインシーメロン、アンデスメロン
と、数えるのが嫌になるくらいですね。
この中のアンデスメロンは、南米のアンデス山脈一帯でとれるメロン、ということではなく、日本でとれたメロンですから、
『安』心『です』
なんですね。
苺
現在日本産の苺は、中国などの富裕層には大人気だそうですね。
日本産ならではの安全性と、今までの苺にはなかった芳醇な甘さで、現地の価格の2倍以上という高い価格にも関わらず、飛ぶように売れているそうですよ。
この日本産苺のブランドも、
とちおとめ、あまおう、さちのか
などのお馴染みのものから、
ひのしずく、紅ほっぺ、やよいひめ、あすかルビー、古都華、いばらキッス
などの風変わりなものまで、多種多様です。
その中で苺の甘さナンバーワン、おいしい苺の代名詞のあまおうを紹介します。
ビワ
ビワは最近ではあまり知られていませんが、これも初夏の果物の代表です。
特に若い人にはあまりピンと来ない果物ですが、食べてみずみずしく、メロンやマンゴーより品の良い、ほんのりとした甘みのある果物なのです。
ビワは種が大きく、食べるところが少ないと敬遠されがちですが、現在は大玉の品種が増えていますので、十分な食べ応えがあると思いますよ。
品種としては、『茂木』や千葉の房州びわに代表される『田中』、『大房』がメインでした。
しかし最近では、長崎県の『長崎早生』、『甘香(福原早生)』や『なつたより』、『涼峰』」などの新品種が次々と出荷されています。
こちらは皇室に献上した実績を持つ房州ビワです。
さくらんぼ
さくらんぼは桜の木になる実なのですが、ソメイヨシノなどの観賞用の桜ではなく、イヨウミザクラ やスミミザクラなどになります。
さくらんぼは英語では『チェリー』ですが、アメリカンチェリーなどとはまるで違う味ですね。
はんなりと上品に甘く、くどくない飽きない味なのです。
さくらんぼは見た目が非常に可憐で愛らしく、味も上品なのですが、栽培はかなり難しいそうです。
苺のように何処でも作れるというわけではなく、栽培できる地方も限られているので、収穫できる量は非常に少ないのです。
つまり高級果物なのですが、その代表格が佐藤錦(さとうにしき)です。
佐藤錦は『ナポレオン』と『黄玉』の交雑種ですが、『赤いルビー』という別称があるほど有名な品種となっています。
こちらは佐藤錦の本場、山形産の産直品です。
国産マンゴー
マンゴーといいますと、熱帯亜熱帯の果物というイメージが強いのですが、日本国内でもマンゴーがとれるのです。
宮崎県や鹿児島県、沖縄などのマンゴーは、アーウィン種のアップルマンゴーと言われる種です。
国産マンゴーの最大の特徴は、
木で完熟させてから収穫されていること
です。
海外産のマンゴーは、販売されるまでの期間が長いため、完熟ではないまま採取されます。
しかし、国産マンゴーは市場に出回るまでの期間が短いため、完熟状態で収穫できるわけですね。
そのため、海外産のマンゴーと比べると、その甘さ新鮮さは段違いのものなのです。
こちらは、太陽のタマゴと呼ばれる宮崎県産の完熟マンゴーです。
糖度15以上、重さ350グラム以上、等級が『青秀』以上といった厳しい基準をクリアしたものだけが、『太陽のタマゴ』を名乗ることができます。
5月の記念日といえば?
さて、5月の記念日といえば?ですが、現代での知名度はやはり『母の日』が最も高いのではないでしょうか。
母の日
母の日は、母の愛情に感謝し,こどもを育てる労苦を慰めるための日です。
日時は毎年5月の第2日曜日となっています。
これは、アメリカのアンナ・ジャービスという人が、母の追悼式にカーネーションを捧げたことから始まりました。
時は1907年5月12日のことで、その後、1914年にW.ウィルソン大統領が祝日に制定しました。
母が健在ならば赤いカーネーションを,母を失った者は白いカーネーションを胸に飾って母の愛ををたたえるという日なのです。
日本でも例年5月の第2日曜日が母の日となっていますが、この日時は国によって異なる場合もあります。
イギリスでは四旬節の第4日曜日を,フランスでは5月の最終日曜日を,ロシアでは3月8日を母の日としているのです。
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メーデー
5月1日に行われる労働者の祭典です。
このメーデーの起源はロシアではありません。
発祥の地はアメリカで、1884年アメリカ全土の労働組合や各種団体が、8時間労働制の要求を掲げ、毎年5月1日にゼネストを行うことを決定したのです。
その後この運動は世界に広まり、日本でも1920年 (大正9年)に第1回のメーデーが行われました。
現在では闘争のための日というより、一種の祭典となっています。
ところで、メーデーにはもう一つの意味があります。
それは、
メーデーは通信の世界では、救助信号
なのです。
「メーデー! メーデー! 緊急事態発生、至急救援を願う!」
などというセリフが、映画の中などでも時々ありますね。
憲法記念日(5月3日)
憲法記念日は国民の祝日の一つで、毎年5月3日となっています。
1947年5月3日の日本国憲法の施行を記念した祝日なのです。
日本国憲法には3つの柱があります。
- 主権在民の『国民主権』
- 人間らしく生きる権利を保障する『基本的人権の尊重』
- 戦争放棄の『平和主義』
この3つなのですが、平和主義のようにかなり現実離れした概念もあり、最近の論争のネタとなっていますね。
みどりの日(5月4日)
このみどりの日の制定には、かなり複雑な成り行きがあります。
元々は4月29日の昭和天皇の天皇誕生日だったのですが、昭和天皇が崩御された際に
ゴールデンウィーク中の祝日を廃止すると国民生活への影響が懸念された
ため、そのまま4月29日を『みどりの日』と改めて祝日とすることになったのです。
そしてその後、2005年(平成17年)の祝日法改正で、2007年(平成19年)以降、
この『みどりの日』を、これまで『国民の休日』だった5月4日に移動
し、4月29日は『昭和の日』とすることになりました。
なんとまあ、ご都合主義の見本みたいな決定ですね。
こどもの日・端午の節句(5月5日)
こどもの日とは、祝日法2条では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とされています。
元々日本では、古くから5月5日は『端午の節句』として、男の子の健やかな成長を願う行事が行われていたのです。
それがこれにより、男子女子を問わず、こどもとして言祝ごうということになったわけです。
当初は、桃の節句の3月3日や、学年が始まる4月1日という案も出ていたのです。
しかし、3月3日では北海道や東北では寒すぎるし、4月1日はエイプリルフールなのでまずかろうということで、端午の節句に合わせて5月5日に落ちついたとのことです。
結び
今回は、5月といえばの行事やイベント、記念日や花などネタの種を紹介として、数々の催しや旬の食べ物、さらには花などを見てきました。
風薫る5月ゆえ、お祭りやイベントも多く、旬の食べ物も豊富ですので、時間とお金がいくらあっても足りませんね。