卒アルを捨てる人は結構いるようですね。
しかし、卒業証書を捨てる人は
そう多くはないと思います。
この違いは必要度の大小でしょう。
卒業証書は、就職や入試には必須のもの
ですが、就職や入試に卒アル出せ!とい
う話は、聞いた事がありません。
特に最終学歴の卒業証書は、重要です。
これがその人の人生の一つの証明書
でもあるからです。
今現在は必要なくても、
5年後10年後に必要になる可能性
は、ゼロではありません。
そんな大事な卒業証書を捨てるというの
は、なにか特別な動機や事情があるので
しょうか?
少し不思議な気がしますね。
そこで今回は、卒業証書は捨てても大丈
夫なのものか、これから先使う時はどう
すれば良いのかなどを調べてみました。
卒業証書を捨てるのは大丈夫?
卒業での想い出の品というと、大半の人
は卒業証書を思い浮かべるでしょうね。
中には第二ボタンという、幸せな人もい
るかもしれませんが、普通はやはり卒業
証書でしょう。
卒業式での記念写真にも、卒業証書を片
手にというものが多いですし、一つの
人生のメモリアルであることは確かです。
卒業証書は単にメモリアルであるだけで
はなく、進学や就職での実務面でも
重要な証書です。
高校の卒業証書がなければ
大学の入試は受験できません
し、就職にも差し支えます。
それだけ重要なものなのに、卒業証書を
どこにしまい込んだのか、さっぱり思い
出せないという人も、また多いのです。
これは一つには、卒業証書が必要になる
ことが、重要ではあっても回数的に少な
いということからでしょう。
また、必要な時期も限定されている
ということもあります。
ですから、進学や就職の時期が過ぎれば、
卒業証書の置き場所など、とんと頭の中
にはない、ということになります。
となれば、そんな
不要なものは捨ててしまえ
という人も出て来ます。
断捨離の信者とかミニマリストなどには
そのような人も多いのでしょうね。
もう一つ、卒業『証書』は一度なくして
しまえば、もう再発行はしてくれません。
一枚限りのものなのです。
しかし、卒業『証明書』は
出身校に依頼すれば、何度でも入手
できます。
無論有料(数百円から千円程度)で、
多少の時間もかかります。
でも卒業証書と違い、いつでも入手できるのです。
大学の場合でも、卒業証書を紛失しても、
卒業証明書や成績証明書を発行して貰え
るので、これも大丈夫です。
しかも卒業証書は筒に入っていたりで、
けっこうかさばるものです。
要するに場所ふさぎでじゃまなのですね。
しかも、この手のものは不要な時には目
立ちますが、本当に必要な時にはどこか
に紛れ込んでしまい、中々見つからないのが常です。
となれば、卒業証書など捨ててもいいん
じゃね?という人がいるのも、理解出来ますね。
でも、卒業証明書がもらえるのは、
その学校が存続している場合のみです。
滅多にないことですが、その学校が
統廃合や閉校になってしまえば、入手はできません。
公立校の場合は、自治体の学校教育課
などに相談すれば、対応して貰えるでしょう。
しかし、私立校の場合は
それも不可能です。
ですから、卒業証書はやはり貴重なものなのです。
しかも、学校が存続していても、すぐには貰えません。
多少の時間(1.2日程度?)がかかりま
すし、お金もかかります。
なにより学校の電話番号を調べたりで
面倒です。
それに卒業証書(証明書)が必要になる
のは、進学や就職の時とは限りません。
資格試験や国家試験を受ける時にも、
最終学歴証明書の提出が必要になる
ケースもあります。
又、公務員の臨時職員になるためにも、
卒業証書の提示がが必要な場合もある
ようなのです。
卒業証書ではありませんが、英検などの
合格証明は、再発行はできない場合が多
いので、保存しておくべきでしょうね。
ということで、
卒業証書はやはり捨てない方がよい
というのが結論になります。
容器の筒がかさばるのなら、中味の卒業
証書だけ取り出して、額に入れて飾って
おけばよいでしょう。
いつ必要になるかわからないものは、
断捨離やミニマリストのような信念を
持っている場合以外は、保存しておくべきです。
それに必要性の有無を別にしても、
卒業証書はその人の
人生の区切りを証明するものです。
そのようなものは、捨てるべきではない
と思いますよ。
では、
「そんなことを書いているお前はどうなんだ?」
と聞かれますと・・・
な~んも残っておりません・・・
やはりちょっとだけ残念ですね。
卒業証書を捨てる時の注意点は?
それでも卒業証書を捨てるという時の注
意点は、まず近い将来それが必要になる
場合があるかどうかを考える、ということでしょう。
もちろん、先のことなど誰にもわかりま
せんが、その可能性が少しでもありそう
な時はすてるべきではありません。
卒業証書は学校の全課程を修了したこと
を証明する証書です。
卒業証書の授与は法令で定められています。
学校教育法施行規則(昭和22年文部省令
第11号)などで、「校長は、全課程を修
了したと認めた者には、卒業証書を授与しなければならない」とあります。
また、卒業証書を授与した記録は、「卒業
証書授与台帳」に誰に対していつ卒業証書
を渡したのかを記載しなければなりません。
この卒業証書授与台帳は、全ての学校で
保管されていて、中には100年分以上の記録
を残している学校もあるそうですよ
そして、重要な事は、卒業証書は原則と
して再発行は一切行われないというとい
う点です。
但し、例外として大災害などで卒業証書
を失った時などは、再発行もあるようです。
卒業証明書は、卒業証書と違い何度でも
発行します。
卒業証明書は時には封印されている場合
もありますが、そのような場合には提出
先に渡す前には開封しないようにしましょう。
提出前に開封すると、無効とされることがあります。
又、卒業証書以外にも、捨ててはいけな
い書類があります。
- 医療・生命保険の証書
- 年金手帳
- 通帳に押印してある印鑑
- 土地や建物の登記簿
- マンション・アパートの賃貸借契約書(有効中のもの)
- 金銭・物品の賃貸借契約書(有効中のもの)
- マイナンバーの通知カード
- 健康保険証
- 運転など各種免許証
- パスポート
- 各種資格の証明書
いずれも常識として捨てる人はいないと
思いますが、中にはうっかりして捨てて
しまう人もいるかと思い、念のため。
取っておく時はどうする?
卒業証書というのは、大きな筒に入って
いたりして、けっこうかさばるものです。
引出しには収まらないし、金庫にしまう
のは大げさすぎるし、さてどこにどのよ
うにしてしまおうか?
卒業証書を取っておく場合には、どのよ
うにして保存すれば良いのか、頭を悩ま
せる人も多いかと思います。
そんな人の為に、卒業証書の安住の地を
探してみました。
- 額に入れて飾る
- 全て元の筒のまま保管する
- 一つの筒に全ての卒業証書をまとめて入れて保管する
- 筒は全て捨て、卒業証書が入るサイズのファイルホルダーに入れる
- A4ファイルに入るように折って保管する
- 写真に撮るか、スキャンしてデジタルデータとして保存する
額に入れて飾る場合は、どれか一枚だけ
にした方が無難でしょう。
でないと部屋中が卒業証書で満漢全席になってしまいます。
全て元の筒のまま保管するのは論外ですね。
それは何もしないのと同じですから。
一つの筒に全ての卒業証書をまとめて入
れて保管するのも、悪くありません。
すっきり纏まりますし、場所もとりません。
筒は全て捨て、卒業証書が入るサイズの
ファイルホルダーに入れる
A4ファイルに入るように折って保管する
この2つが一番お勧めですね。
ただし、そのフォルダをどこにしまった
のかを忘れないでください。
写真に撮ったり、スキャンしてデジタル
データとして保存するのは、省スペース
としては最も効果的です。
但し、この方法では入学や就職などには、
利用できないケースが殆どでしょう。
つまるところ、卒業証書を保存するのは、
実用として入学や就職に使う場合と、自
分の記念として残す場合の2つがあります。
いずれにしても、もっとも重要なのは、
どこにしまってあるのかを忘れない
ことです。
シートに書いて目立つ場所に貼っておく
とか、パソコンの最も良く使うフォルダにファイル名
として残しておくかすれば良いかも知れませんよ。
結び
卒業証書を捨てるのは、あまりおすすめできません。
特に
最終学歴の卒業証書は絶対に残しておくべき
です。
入学や就職にはこれらの書類は必要不可欠だからです。
それに卒業証書は再発行はできません。
卒業証書に代わるものとして卒業証明書
は発行して貰えますが、手間とお金がか
かりますす。
卒アルと卒業証書は全く違うのです。
とはいえ、筒に入った卒業証書はかさば
るので、邪魔になりますね。
その場合には、一つの筒に全ての卒業証
書をまとめて入れて保管すれば、すっき
りと纏まります。
あるいは、筒は全て捨て、卒業証書のみ
をファイルホルダーに纏めて入れるのも
よいでしょう。
但しその場合には、その
ホルダーの場所をお忘れなきよう・・・