正月

親にお年玉をあげる時の金額の相場やいくつから渡すのがいい?

お年玉にも色々ありますが、自分の親に
お年玉を渡すのはありなんでしょうか?

 

この疑問を抱いている人は、結構いるの
ではないかと思います。

 

そもそも日本には親にお年玉を渡すとい
う習慣はないのです。

 

『お年玉』という名がつくものは、

目上の者から目下の者に渡す

のが大原則です。

 

ですから当然親にお年玉を渡すのはNGと
なりますよね。

 

では、親にはお年玉或いは新年のお祝い
は一切贈れないものなのでしょうか?

 

決してそんなことはありません!

 

日頃から可愛がってくれ、大事に育てて
くれた親に新年のお祝いが贈れないなん
てことがある筈がありませんよね。

 

そこで今回は、親にお年玉を渡すのは幾
つからか、その相場はいくら位なのか、
また贈る時に気を配ることなどを考察してみました。

親にはいくつから渡すのがいいの?

冒頭でも書いたように、親にお年玉を渡
すという風習は、決して一般的ではありません。

 

もともとお年玉というものは、年神様へ
のお供えであるお餅を下げ、家族に配る
(渡す)ことから始まったものなのです。

 

ですので、親の場合はお年玉というより

『お年賀』

と考えた方が良いのでしょうね。

 

お年賀なら親に渡しても祖父母に渡して
も、全くおかしなことはありません。

 

いつも可愛がってくれ、大事に育ててく
れた親に新年のお祝いを贈ると考えてく
ださいな。

 

勿論贈る親は父母の両方です。

 

親にはいくつから渡すのがいいのか、
というのが問題です。

 

親が現役で仕事をしている間は、親の方
では「あいつはこれから金がかかる時期
なのに、貰っても良いものか?」

と気配りをすることも多いでしょう。

 

ですので、仕事からリタイアした後から、
というのが、一般的な認識ではないかと
思います。

 

仕事を辞めて年金生活となると、想像以
上に懐具合は苦しいものです。

 

そんな時こそお年玉の出番なのです。

 

それまでは、お年玉として現金を渡すの
ではなく、あくまで新年のお祝いとして
適当な品を渡すのが良さそうですね。

 

その品は親の好物や、現在必要と思われ
るもの、ちょっと気のきいたアイデア商
品的なものが良いのではないでしょうか。

 

又、一緒に食事に行ったり、誕生日や父
の日・母の日にお祝いをするなど、親へ
の感謝の気持ちを伝える機会は色々あります。

 

お年玉だけが感謝の印ではないのです。

 

その時には、「いつもお世話になってあ
りがとう」、「今までの恩返しの親孝行」
など親への感謝の気持ちと共に贈りましょう。

 

では、渡す側の子供はいつから親にお年玉を渡すのか?

 

これも難しいところですね。

 

もちろん、決まりなどはありませんが、
おおよその時期の目安はあります。

 

  • 就職してから
  • 就職して落ち着いた1.2年後から
  • 成人してから(現在なら18歳以降)
  • 家を出て独立してから
  • 結婚してから

このあたりが親にお年玉を渡す時期の目
安になりそうですね。

 

又、子供はお年玉は幾つまでもらって良
いのかも、上の目安が参考になると思いますよ。

 

それまでは、しっかりとお年玉を貰うな
ど、思う存分

親の脛をかじっておきましょう。

 

この幸せな時代は、あなたの人生にはも
う二度とやってこないのですから・・・

親にお年玉をあげる時の金額の相場は?

 

親にお年玉をあげる時の、金額の相場と
いうものはあるのでしょうか?

 

これは誰しもそう思うことでしょう。

 

しかし、一応の相場のようなものはある
ようなのです。

 

ある人の話では、毎年両親とおじさんに
お年玉をあげているそうです。

 

これはその人が就職してから始めたそう
で、両親には3万円、おじさんには1万円
あげているそうです。

 

特におじさんには、「小さい時お年玉を
沢山もらっていたから」ことへの恩返し的な
意味もあるようですね。

 

その他の例としては、

  • 年末にもち代として1万円
  • 年金生活なのにお正月の準備をしてくれるから2万円
  • 両方の両親に2万円ずつ
  • 夫婦の両家に1万ずつ
  • 夫婦の両家の両親に5万ずつ

というところです。

 

それにしても、夫婦の両家の両親に5万
ずつとなりますと、

合計20万円!となります。

 

これはなにかと物いりな年末年始には、
かなりの出費ですよね。

 

あるアンケートでは、お年賀の相場は
こうなっています。

 

1位 1万円

区切りの良い金額ですし、貰う方にも精
神的負担がかからない、妥当な金額でしょうね。

 

両親それぞれに1万ずつ渡したり、お年賀として1万円ずつ渡すなど、方法には色々あるようです。

 

2位 3万円

3万円を夫婦両家の両親に渡すとなります
と、合計が12万円に上ります。

 

一桁の万円ならともかく、二桁は家計に
はかなり痛いのではないでしょうか。

 

その他の子供達へのお年玉も含めると、
御主人の冬のボーナスは

 

お年玉だけで飛んでしまうのでは?

 

3位 2万円

1万円では少ないし、3万円以上は家計に
響くという、まずまず妥当な金額ですね。

 

このあたりが相場なのではないでしょうか。

 

その他 5万円以上

これは相当な高給取りでないと、出せな
い金額でしょう。

 

収入に余裕があるならこの位出してもよ
い、というところでしょうか。

 

5千円

諸事何かとお金がかかる時代です。

 

子供の教育、家のローン、その他諸々の
出費を考えると、お年玉として出せるの
はこれが限度ということですね。

 

出典 https://sozai-good.com/

金額には、縁起のよい数字というものも
あります。

 

縁起がいい数字としては、日本では偶数

より奇数が好まれているようですね。

 

1 3 5 7 9 を陽の数として

2 4 6 8 を陰の数として

とらえています。

 

しかし、偶数でも8は、末広がりという
意味で縁起がよい数字となっています。

 

となりますと、親へのお年玉も、1~3万円
というところが良いのかも知れません。

 

8万円はとても無理ですからねえ。

親にお年玉をあげる時に気を付けることは?

 

 

それでは、親にお年玉を渡す時に気を付
けることを書きましょう。

 

まず最初に表書きですが、これは『お年
玉』ではありません。

 

お年玉とは、甥っ子姪っ子などの

目下の人に渡すものを言います。

 

親などの目上の人には

お年賀となります。

 

これを間違えると大変失礼に当たります。

 

目上の人にお年玉はなぜ失礼なのか、そ
の由来はお年玉の謂われにあるのです。

 

お正月というものは、

年神(歳神)様を家に迎え入れてもてなす

行事なのです。

 

そして、鏡餅などのお餅は、そのお供え
ものだったわけです。

 

年神様はそのお返しに、新しい年の『魂』
を分けてくれるので、お供えのお餅には
神様の魂がこもっているのです。

 

その魂が宿ったお餅を、

家長が家族にわけ与える

のが風習だったのです。

 

そして、年神様の年と、魂を意味する玉を
会わせて『お年玉』と呼ばれるようになり
ました。

 

これが、家長にあたる親にお年玉は失礼と
言われる由縁なのです。

 

表書きの書き方は、単に『お年玉』を
『お年賀』に変えるだけで、後はお年
玉の場合とほぼ同じです。

 

表書きは、『御年賀』、『新年御挨拶』、
『御慶』などとし、裏には贈り主の名前
を書きます。

 

この場合、苗字は省略して名前のみでも
かまいません。

 

お年賀の袋ですが、無難なのは

紅白ちょう結びのご祝儀袋です。

 

これはお年賀に限らず、大半の祝儀関係で使えます。

 

品もありますし、親に贈るお年賀用として最適でしょう。

 

いわゆるお年玉袋(ポチ袋)は、イラス
トなどが子供向けなので、違和感を感じ
る親もいるかも知れません。

 

特に気の若い親御さん以外は、避けた方
がよさそうですね。

 

勿論、お札は全て新札とし、たたみ方も
左から3つ折りにして畳む、袋に入れる時
には開けた時に表が見えるように入れるなどします。

 

これは、祝儀袋のマナーとして常識ですね。

 

社会人一年生となり、始めて貰った冬の
ボーナスで、お年賀(お年玉)を贈った
時の親の顔をよく覚えておいてくださいね。

 

きっと「あいつも親にお年賀をくれるよ
うな齡になったのか・・・」と、嬉しさと
感傷がないまぜになった顔をしていると思いますよ。

 

「いつまでも あると思うな 親と金」

「親の有り難みは 死んだ後で わかる」

などと言います。

 

私が「親というものは、本当にありがた
いものだったな」と実感した時には、
親は既に亡くなっていました・・・

 

結び

親に贈るお年賀(お年玉)はいつからかは、
やはり親が仕事の現役を退いてから、とい
うのが普通でしょうね。

 

逆に子供がお年玉を貰うのは、就職或い
は結婚するまでというのが、これも通常です。

 

贈る金額については、1万円から3万円

いうのが、もっとも多いようです。

 

中には、夫婦のそれぞれの両親に5万円
ずつというお大尽もいるようですが、
これは例外でしょう。

 

又、お年賀(お年玉)を親に贈る場合は、

表書きには『お年玉』は禁句です。

 

お年玉とは目上の者から目下の者に渡す
ものだからです。

 

親の場合は、表書きは、『御年賀』、
『新年御挨拶』、『御慶』としましょう。

 

最後に究極の親不孝者から一言。

 

親が死んだ後で、もっと大事にしていれ
ば良かったなぁと思っても、もう間に合
いませんよ。

 

親孝行は、親が生きている間にしましょう!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です