8月といえば夏の盛り、炎暑の季節です。
その8月の行事やイベントとなりますと、特に東北で大きなお祭りがありますね。
ねぶた祭り、七夕まつり、竿灯祭りなど、いずれも他にはあまりないユニークさと伝統を誇るお祭りばかりです。
勇壮華麗豪華絢爛なお祭りばかりで、動画を見るだけでも暑さは吹っ飛びます??
今回は、そんなお祭りに加えて、8月の海の幸山の幸、さらには8月の花などを紹介して行きます!
8月のイベントとは?
8月のイベントは数多くありますが、今でも印象に残っているのは、夏コミとお祭りですね。
コミックマーケット
コミケことコミックマーケットは、世界最大のコミック・ゲームの同人誌即売会ですが、単に同人誌の即売に限らず、コミックやゲームの情報発信の場となっています。
コミック、ゲーム、ガレージキット、コスプレ、その他ありとあらゆる種類のポップカルチャーが、一堂に会しての大祭典なのです。
コミケは毎年夏の夏コミ(お盆前後)と冬コミ(年末)の2回開かれますが、出展者が多すぎるので書類審査による選別が行われています。
来場者も毎回100万人近くになり、大げさではなく本当に、
自分の足先が見えない
という状態になります。
とあるスタッフの名言。
「地面が見えています!もっと詰めて下さい!これがコミケです!諦めて下さい!」
私はゲーム制作と販売に関わっていましたので、このコミケにも何回か出展したことがありますが、夏コミは二度と行きたくないと思いましたね。
東京ビッグサイトは巨大な展示施設ではありますが、それでも人が多すぎる!
とにかく
暑いっ!
のです。
中のブースでの気温は40度近くありました。
しかも、集まっているのは、いわゆるオタクどもばかりです。
コミケはオタクの祭典ですから、当然ではありますが、暑いだけではなく、オタク共のえもいわれぬ芳香が、
臭いっ!
のです。
オタクの匂いが充満して、頭がおかしくなりそうでしたね。
すでに十分なっているじゃないかという、ツッコミはなしね。
その点、冬コミは暑くないだけましでした。
それでも30分おき位に外に出てまともな空気を吸わないと、一酸化炭素中毒になりそうな塩梅でしたよ。
どういうものか、弊社は申し込んだ全てのコミケで選別を通りましたが、特別有名でもない零細ゲーム制作会社としては、不思議でしたね。
会場の出入りでも、長蛇の列の一般入場者を横目に見て、企業出展者カードをひけらかしてノーチェックでゲートを通り抜けるのは、優越感に浸れましたなぁ・・・
夏の甲子園
『全国高等学校野球選手権大会』という、長たらしい名前が正式名称の夏の甲子園です。
いうまでもなく、高校野球最大の球宴として、全国の高校野球選手の憧れの舞台なのです。
夏の甲子園には幾つかの慣例行事のようなものがあります。
その一つが、8月15日に行われる黙祷です。
8月15日は終戦の日なのですが、正午前にプレーを中断、正午に選手、審判員、観客一同で1分間の黙祷を行います。
これにはサイレンの鳴響もあります。
もうひとつは、有名な『甲子園の土』です。
甲子園での最後の試合の後に、選手がグラウンドの土を持ち帰ることが慣例となっていますが、これがいつごろから始まったのかは定かではありません。
特に3年生部員にとっては、この大会が終われば高校野球生活が終わることになります。
それが『夏が終わる』という表現になっているのですね。
そのため、敗退したチームの選手は、試合終了後に甲子園の土をすくい取り、持ち帰るわけです。
これは敗退チームだけではなく、優勝・準優勝校でも行うそうです。
そのシーンは、理由は不明ですがテレビでは放映されないため、敗退チームのみが行うと誤解されたりもしていました。
また、1.2年生は『又戻って来る』ために、あえて土を持ち帰らない者もいるそうですよ。
仙台七夕まつり(宮城県)
? 七夕が8月に?
と疑問を持たれる人もいるかと思いますが、仙台七夕まつりは8月に行われるのです。
七夕まつりは本来、旧暦7月7日の行事ですが、新暦に1ヵ月を足した暦である『中暦』を用い、季節感に合わせて現在の8月6日から8日に開催されるのです。
七夕まつりの期間中は、仙台全市が華麗な七夕飾りで覆い尽くされ、その人出は200万人を越えると言われています。
仙台七夕まつりは江戸時代初期に始まり、独眼竜伊達政宗の命で、文化向上のための七夕祭りを推奨していました。
しかしその後明治になると次第にまつりの規模は縮小して行きました。
昭和初期になり、地元商工会が七夕まつりの復活を提唱し、今日の豪華絢爛な仙台七夕まつりとなっていったのです。
仙台七夕まつりの特徴は、その七夕飾りにあります。
この七夕飾りは『笹飾』と呼ばれ、高さが10メートルもある吹流し型で、5本で1セットとなっています。
これらの飾りは全て手作りで、笹飾りに参加する商店や企業が数ヵ月かけて制作した
ものです。
この笹飾りの特徴は、てっぺんの部分に丸い『くす玉』がついていることで、これは故人の霊を慰める為のものだそうですよ。
このくす玉の由来が又変わっています。
これは昭和21年に森権五郎さんという人が、庭のダリアの形からインスピレーションを受けて作ったのだそうです。
仙台駅前から中央通り、一番町通りのアーケード街にかけてが大型で華麗な七夕飾りが林立し、周辺部の商店街では昔ながらの素朴な笹飾りを見ることができます。
七夕まつり期間中の人出は、なんと毎年200万人を超えるそうですよ。
青森ねぶた祭(青森県)
青森ねぶた祭も東北で一二を争う大規模のお祭りです。
その起源は、なんと坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討にあるというのです。
坂上田村麻呂が陸奥国の蝦夷征討は、西暦では790年代ですから、いまから1200年以上前のこととなります。
坂上田村麻呂は戦場で敵を油断させるために、大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたそうですが、そのあたりの真偽はよくわかっていません。
しかし、坂上田村麻呂が征討活動をしたのは、陸奥(現在の岩手県)あたり迄で、青森まで行って蝦夷征討をしたというのは、まずありえないでしょう。
つまりは田村麻呂伝説の1つと思われます。
ねぶた祭りの主役である山車、ねぶたを作る人のことを『ねぶた師』と言います。
このねぶたまつりでは、
ねぶた名人
という制度があり、ねぶた師として優れた業績を残した人には『名人位』が贈られるのです。
このねぶたまつりは延べ200万人以上の観光客が訪れ、1980年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
秋田竿燈まつり(秋田県)
秋田竿燈まつりは、青森ねぶた祭りや仙台七夕祭りと並ぶ、東北三大祭りの一つとして有名ですね。
ねぶた祭りや七夕祭りと大きく異なる点は、
竿燈職人の驚異的なアクロバティック技
でしょう。
ねぶた祭りや七夕祭りは華麗美麗ではあっても、アクロバティックな要素は殆どありませんが、竿灯祭りは人間離れしたスリリングな要素が見せ場になっているのです。
竿燈とは、
5メートルから最大12メートルもの長い竹竿に、24から46個の提灯をつけ、最大9段の横棒竿燈まつを取り付けた/strong>
もので、その重量は最大の竿燈では50キロにもなります。
と説明するより、画像を見て頂いた方が早いですね。
これを一人の人間が持ち上げ、さらには頭や口で支えるのです。
とても人間業とは思えませんね。
この竿燈の技には5つの基本技があります。
流し、平手、額、肩、腰の5つで、それぞれの場所に乗せ、バランスをとるのですが、中には、口や顎で支える者もいます。
更に上級者になると、和傘を回したり扇子で扇ぎながら、これらの技を見せてくれます。
また、一度に多くの傘を持ったり、両手に持ったりと、信じられないような妙技を披露してくれるのです。
その上になると、天狗下駄という一本歯の下駄を履いて、口でこれらの技をするという、スーパーマンもいるそうです。
さすがに、神技とも言うべきこの技は、誰でも出来るという技ではなく、使える人はごく少ないので、もし見ることが出来れば幸運でしょうね。
以下の動画で、竿燈の妙技をお楽しみください。
8月といえば?
8月の行事となりますと、やはりお盆が最初に来ますよね。
続いて盆踊りや送り火、灯籠流しなどのお盆関連の行事、更には台風というあたりでしょうか。
お盆
正式名称は『盂蘭盆会(うらぼんえ)』となります。
本来は、旧暦の7月15日前後に行われるのですが、現在では月遅れの8月13日から16日までの4日間が一般的です。
先祖などの亡くなった人々が、苦しむことなく成仏してくれるようにという、仏教の行事なのですが、こんなエピソードもあります。
釈迦の弟子の一人である『目連尊者(もくれんそんじゃ)』は、ある時仏力により亡き母の死後の有様を知ります。
母は餓鬼道に落ちたため、逆さ吊りにされて苦しんでいたのです。
驚き悲しんだ目連尊者は、師である釈迦に母を救う方法を尋ねました。
釈迦は、
「夏の修行の後、7月15日に僧侶を招き、供物をささげて供養すれば、お前の母を救うことが出来るであろう」
と教えました。
目連尊者がさっそく釈迦の教えに従うと、母親はその巧徳により極楽往生をとげたそうです。
お盆の行事は、13日の夕方に迎え火を焚いてご先祖さまの霊を迎えることに始まり、最終日の16日には送り火を焚いて、御先祖さまに帰ってもらう、というものです。
お盆では、キュウリとなすを供えることが多いのです。
キュウリは馬の例えで、少しでも早く迎えるようにとの願いを表し、ナスは牛の例えとして、帰るときは「どうかのんびりとお帰りください、ということからだそうです。
盆踊り
盆踊りも真夏の風物詩の一つですね。
その起源ですが、仏教行事説、歌垣の遺風説、原始信仰の儀式説など諸説あります。
これは本来は、死者の供養が目的で、8か月15日の盆の翌日の16日の夜に、寺社の境内に皆が集まって踊るものだったということです。
その踊りも、地獄での艱難辛苦を免れた亡者たちが、喜んで踊る状態を模したといわれています。
盆踊りは、古くは室町時代にもあったそうですよ。
それが江戸時代以降は性的表現と結びつくようになり、盆踊りは一種の性的エネルギーのはけ口として、今で言う『合コン』、『婚活』的な様相を帯びるようになりました。
そのため、明治以降には警察の介入もしばしばあり、そのような状態は戦前の昭和時代まで続きました。
もちろん、現代の盆踊りには、そのような要素はありません。
灯篭流し
これもお盆の行事の一角なのですが、死者の魂の安穏を弔って灯籠(灯篭)やお盆の供え物を海や川に流す行事です。
これとほぼ同じ目的の行事に、精霊流し(しょうりょうながし)がありますが、これはさだまさしの名曲で広く知られましたね。
「二人でこさえたおそろいの
浴衣も今夜は一人で着ます
線香花火が見えますか 空の上から」
もっとも、さだまさしの精霊流しは、ロマンチックで哀愁を帯びた、亡き愛人を偲ぶ歌ですが、実際の長崎の精霊流しは、非常にダイナミックで賑やかな、爆竹まで響くお祭りです。
そのため、さだまさしの曲のイメージで長崎の精霊流しを見た人は、「歌とまるでちがうじゃないか!」と驚くそうですよ。
又、灯籠流しとは言わないものの、死者の魂を贈る行事は、海外でも広く行われています。
アラモアナビーチ(ハワイ)
これは真珠湾のメモリアルデー(戦没者追悼記念日)に行われる行事です。
プージャー(インド)
ワーラーナシー(バラナシ)などガンジス川河岸の聖地では、Puja(プージャー、供養の意)という灯篭流しが毎晩行われます。
木の葉や花で作った小船に、ろうそく、花を入れてガンジス川に流すという行事です。
ローイクラトン(タイ)
タイの陰暦の12月の満月の日に行われる行事で、川の女神に感謝と謝罪の意を表すために、灯篭を流すというものです。
最近は若い男女が一緒に灯篭を流して、愛を確かめ合うという行事に変わってきているそうですよ。
レジストロ市(ブラジル)
元々は、水難事故で亡くなった日本人を慰霊するために行った灯籠流しですが、それが一般化し、11月2日の死者の日に死者の霊を慰めるために行われるようになりました。
台風
台風というと9月、というイメージですが、実際には1年で一番台風が多いのは8月なのです。
あまりありがたくない真夏の贈り物ですね。
台風とか熱帯低気圧とか言いますが、これは低気圧の性質による呼称の違いではなく、
最大風速が秒速17.2m以上のものが台風
それ以下が熱帯低気圧と呼ばれます。
又、通常台風の寿命は5.3日程度ですが、昭和61年の台風第14号は19.25日という長寿記録を持っています。
尚、台風の寿命とは、発生から熱帯低気圧または温帯低気圧に変わるまでの期間のことです。
8月の生き物といえば?
8月の生き物といえば、チョウチョやトンボを思い浮かべる人が多いかと思いますが、今回はイノシシとかムササビとか、ちょっと変わった生き物も取り上げてみました。
イノシシ
イノシシの語源ですが、日本語の原型(大和言葉)では『イ』と呼び、それに肉を意味する『シシ』が加わって、イノシシとなりました。
『猪突猛進』という言葉があるように、イノシシの突進力はすさまじいものがあります。
なにしろ時速が45キロ以上というのですから、ウサイン・ボルト選手より速いのです。
体重も平均で70キロ以上もあり、それに全力でぶつけられれば、人間などけしとんでしまいます。
しかも、オスには鋭い牙があり、その牙の位置が人間の太ももにあたるため、大腿動脈を切られて失血死するケースが非常に多いとのことです。
こどものイノシシは、縦縞模様がありシマウリに似ているため、『ウリ坊』とよばれますが、見ているだけなら中々かわいいですね。
尚、家畜のブタは、このイノシシの家畜化したものです。
ムササビ
生き物にも可変翼の航空機がいます。
ムササビには長い前足と後足との間に飛膜という膜があり、この飛膜を広げるとグライダーのように滑空できるのです。
手首には針状軟骨という軟骨があり、普段は折りたたまれていますが、滑空時に外側に張り出すことで、飛膜の面積を増やすことができます。
F14並の可変翼ですね。
しかも、ラダーとエレベーター兼用の尾翼までついています。
長くてふさふさとした尾がその尾翼なのです。
ムササビの航続距離は120メートル以上、最高速度は秒速最大16メートルにもなります。
小さなリス科の生物が、最新のジェット戦闘機並の構造を持つとは、生命の神秘を感じてしまいますね。
トノサマガエル
カエル界の王様、トノサマガエル。
とにかく貪欲で大食らい、生きている昆虫類ならなんでも口に入れてしまいます。
クモはもちろん、ミミズや小型のカエル、時にはヘビさえ食べてしまうのです。
動作は陸上でも水中でも敏捷無比で、並の人間が道具なしで捕獲するのはまず無理だそうですよ。
水田などでは水中の泥を掘って身を隠したりもします。
なわばり意識が非常に強く、飼育の際には同じ容器ですと、しばしば共喰いをすることもあります。
こちらは自分の体長の2倍以上もあるミミズを、丸呑みにするトノサマガエルの動画ですが、グロが嫌いな人にはお勧めできません。
サワガニ
サワガニはその名の通り、水のきれいな渓流に住むカニの一種です。
沢登りの時など、渓流の源流近くでよく見かけます。
現在ではペットショップで売られていることさえある、飼育の容易なカニなのです。
又、食用としてスーパーなどでも売られていることもありますが、生は非常に危険です。
サワガニには寄生虫がいることが多いので、必ず十分に加熱してから食べるべきでしょう。
昔の山岳部あたりでは、
サワガニのがんづけ
という、料理?があり、珍味として喜ばれていました。
これはとったサワガニを容器に入れ、それに塩をぶっかけてすりこぎでゴリゴリとすりつぶすという、野蛮な料理なのですが、これがヤバイのです。
生ですから寄生虫にやられる可能性大なのです。
昔の山岳部の連中は無茶をやっていたのですね。
クロアゲハ
大きさが7センチ近くもある、大きなアゲハチョウの一種です。
クロアゲハは、山林のみならず都市の近郷でも見かける、黒地に赤い斑紋が美しい豪奢な羽を持つ蝶です。
しかも、その羽は表と裏とで色が違うのです。
赤い斑紋は裏側のみで、表だけ見ると真っ黒なのですね。
又、人間の視覚は3原色ですが、アゲハは5原色の視覚を持ち、人間より桁外れに多くの色彩を識別できると言われています。
これは植物を効率よく探すためのものらしいですね。
8月のお花といえば?
8月の花としては、ラベンダーやナデシコがありますが、今回はトリカブトやワレモコウ、ホトトギスなど、変わったものも紹介しています。
ナデシコ
言わずと知れた女子サッカー日本代表チームの愛称です。
これは嘘ではありませんが、ここで取り上げるナデシコは、秋の七草のひとつである、花の方なのです。
でも、和名の『撫子(ナデシコ)』は、その花姿が『撫でたくなるほどかわいらしい』が由来なので、なでしこジャパンにもぴったりですね。
平安時代に中国から渡来した、『唐撫子(からなでしこ』に対して、在来種を『大和撫子(やまとなでしこ)』と呼びます。
大和撫子は日本女性の代名詞の筈なのですが、現代では既に種としては絶滅しています。
オタクにとっては、『機動戦艦ナデシコ』がオタクぶりを発揮するためには欠かせませんね。
凝りに凝った細部へのこだわりと、二重三重の伏線、その割りには抜け落ちたストーリーの落着先など、オタクが喜びそうな内容のアニメです。
トリカブト
トリカブトは古くから毒のある植物として、ドクウツギやドクゼリと並ぶ日本三大有毒植物の一つとして有名ですね。
西洋でも、ギリシア神話の魔術の女神ヘカテーを司る花とされ、庭に植えてはいけないとされているのです。
又、地獄の番犬ケルベロスのよだれからトリカブトが生まれたともいわれ、狼男伝説とも関連があるようです。
毒となる成分は、ジテルペン系アルカロイドのアコニチン、メサコニチン、アコニン、ヒバコニチンなどです。
食べると嘔吐・呼吸困難、臓器不全などを起こし、半数致死量はわずか0.2~1グラムと、微量でも危険です。
経口での摂取後、数十秒で死亡する即効性があります。
さらに怖いのは、有効な治療法も解毒剤もないという点です。
ワレモコウ
このワレモコウの、花の名前のいわれがおもしろいのです。
皆が集まってこの花の色をどう表現するかで議論していました。
その時、この花が「我もまた紅なり」といったので、『吾亦紅(ワレモコウ)』と名づけられたそうですよ。
あの『柳生武芸帳』で有名な、柳生家の紋章がこのワレモコウなのです。
柳生氏の家紋は、『地楡(吾亦紅=われもこう)に雀』と『二階笠』ですが、どれも家紋として使われるのは非常に希です。
特に、吾亦紅に雀は、日本の家紋では柳生家ただ一氏のみとのことなのです。
ホトトギス
間違えて鳥を入れてしまいました。
トリ違えてすみませんです・・・
ということはなく、これはれっきとした花の名前なのです。
和名の『杜鵑草(ホトトギス)』は、花の紫の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることことかららしいですね。
尚、ホトトギスの原産国は日本です。
ラベンダー
ラベンダーは花としても有名ですが、ハーブとしては更によく知られています。
気品のある香りでハーブの女王といわれるラベンダーは、古代ローマ時代から薬草として珍重されていました。
属名の学名『Lavandula(ラバンジュラ)』は、ラテン語の『lavare(洗う)』を語源とし、
古代ローマ人は入浴の際にラベンダーを入れることを好んだ
ことによります。
8月の旬の食べ物といえば?
8月の旬の食べ物といえば、まず第一にざるソバやそうめん類、枝豆やカレーというところでしょうか。
いずれも暑気払いには定評のあるものばかりですね。
ざる蕎麦
夏の暑い盛りに食べる、歯にしみるほど冷えたざる蕎麦。
これはもう、生き返るような気分になりますね。
こちらは希少な品種の『牡丹ソバ』を使ったざる蕎麦です。
ボタンそばは収穫時期になると倒れやすいので、大量生産には向かないが香りと味は天下一品です。
ソバ好きを自認するなら、是非一度お試しを!
そうめん
ざる蕎麦と並ぶ、夏の長ものの雄です。
尚、『長もの』とは東京の下町言葉のひとつで、ソバ、うどんなどの細長いもの、つまり麺類一般を指します。
こちらは徳島産の手作りそうめんで、こしの強さとのど越しの良さが自慢のそうめんです。
干しそうめんなので、賞味期間が780日間(2年強!)と長いのも嬉しいですね。
枝豆/h3>
ビールにこれがなければ、ビールを飲まないのと同じです!
山形県鶴岡市白山地区産だだちゃ豆使用の冷凍枝豆です。
だだちゃ豆とは、枝豆用として栽培される大豆の一種で、山形県庄内地方の特産品です。
甘味と独特の濃厚な風味を持っていて、香りも強いのが特徴です。
但し、見た目はあまりよくありません。
味で勝負ということなのでしょうね。
あわび
殻付きの刺身用アワビです。
見ただけで、歯ごたえのコリコリが響いてきそうですね。
秦の始皇帝や楊貴妃もご愛用だったそうですが、やはりネット通販で購入したのでしょうか。
アイスクリーム
これはもう言うことはありません。
定番というより、夏そのものの味です。
このゴディバのアイスクリームは、9種の異なるアイスクリームがセットになっているので、毎日日替わりで色々な味が楽しめます。
カレー
とどめはカレーです。
新宿中村屋の5種類のカレーが詰め合わせになっています。
創業者の相馬愛蔵は、娘がインドの独立運動家のラス・ビハリ・ボースと結婚をしたことでインドとの関わりを持ちます。
後にボースが日本に亡命したのも、その縁の為なのです。
本店のカリーのキャッチフレーズ『恋と革命の味』はここから生まれたのですね。
寺山修司はプレイボーイ誌で人生相談欄を担当していた時、自殺願望の青年の葉書に対し、
「君は新宿中村屋のカリーを食べたことがあるか?なければ食べてから再度相談しろ」
と返答したそうですよ。
8月の果物といえば?
8月の果物といえば、ブドウやパパイヤもありますが、年配の人には梨やマクワウリも懐かしい味ですよね。
ぶどう
山形県産のぶどうの詰め合わせです。
すべて農家の手作りによるぶどうで、ピオーネとシャインマスカットの詰め合わせセットとなっています。
但し、発送は9月になってからということです。
梨
マンゴーやライチーなどの濃厚な味とはひと味違う、さっぱりほのかな甘みと、しゃきっとした歯ごたえが魅力の梨。
こちらは、新潟県三条市の4代続いている名門果樹園、岩福農園の梨です。
マクワウリ
https://item.rakuten.co.jp/tobaisa/makuwauri-shiga-10/
皮が黄色く、果肉は白いマクワウリも、淡泊型の味で、上品な甘さが懐かしいと、年配の方には大人気です。
香りがあり、しっかりした果肉で、冷やして食べれば8月の暑気を払うには好適ですね。
滋賀県産の純国産です。
パパイヤ
こちらはハワイ産のパパイヤです。
パパイヤには独特の癖があるので、合わない人もあるようですが、レモン汁などをかけると、その癖も抜けてサッパリした味になるそうですよ。
8月の記念日といえば?
8月の記念日といえば、やはり戦争関連の記念日が一番先に頭に浮かぶ人が多いことでしょう。
原爆の日や終戦の日など、不幸な記念日ではありますが、忘れるわけにはいきません。
山の日(8月11日)
山の日の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことで、平成28年(2016年)に施行された、新しい国民の祝日の一つです。
山の日には特別な由来などありません。
要は祝日を作るために、無理やりでっち上げたという感さえありますね。
では山の日はなぜ8月11日なのでしょうか?
当初はお盆休みと繋がるようにと、8月12日が第一候補でした。
しかし、8月12日は日航ジャンボ機の墜落事故が起こった日なので、それはまずかろうと、前日の11日になったそうです。
広島原爆の日(8月6日)
あまり心楽しい話題ではない、広島原爆の日。
とはいえ、日本人にとって避けて通れない日でもあります。
1945年(昭和20年)8月6日は、アメリカ軍が日本の広島市に対して世界で初めて核兵器を実戦使用した日です。
当時の広島市の人口35万人の内も20万人近くが死亡したと言われ、人類の戦争史上最大の被害となりました。
長崎原爆の日(8月9日)
1945年(昭和20年)8月9日、広島への原爆投下の3日後、今度は長崎にも原爆が投下されました。
人類上2度目の、そして最後の核爆弾の実戦使用です。
当時の長崎市の人口24万人中、約7万4千人が死亡したのです。
広島より犠牲者数が少ない理由は、長崎は周囲が山に囲まれていて、熱線や爆風が山によって遮断されたためのようです。
もし、広島と同じ地形であったなら、被害は広島より大きくなっただろうと言われています。
終戦の日(8月15日)
終戦の日1945年8月15日は、日本が降伏の意志を連合国側に伝えた日です。
伝統的な戦時国際法では、降伏の意志は必ずしも文書は必要なく、口頭で可とされています。
これにより、4年近く続いた太平洋戦争と、第二次世界大戦も終了したのです。
国によっては、戦争終了の日を、大日本帝国政府が公式にポツダム宣言による降伏文書に調印した1945年9月2日とする国もあります。
これ以後70年以上、『世界大戦』あるいは世界大戦規模の戦争は起こっていません。
この先もずっと大規模戦争が起きない状態が続けばよいと、ほとんどの人は思うでしょうね。
結び
夏の盛りの8月、いやが上にも暑い季節ですね。
今回は、その8月のお祭りや七夕、8月が旬の食べ物、さらには花や記念日について、書いてきました。
8月の記念日は、悲しいものが多く気が滅入りますが、その反対にお祭りは勇壮絢爛なものが多く、一度は実地に見てみたいと思いますね。