桜が散り、春の終わりを感じると、次はじめじめした梅雨がやってくると、今にも増して天気予報をチェックするようになりませんか。
洗濯物が乾かないし、外へ出るのも億劫になって、毎年やってくる梅雨。
毎年やってくるわりに、何をもって「梅雨」なのか、理解していないのではないでしょうか。
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梅雨入り宣言の定義や条件は?
出典元:https://fotopota.sakuraweb.com/archives/2007/06/post_267.html
梅雨入り宣言は、毎年気象庁が行っており、春から夏にかけて、雨の降る日が多くなると梅雨と呼ばれています。
梅雨は入りしたとみられる条件には、まず晴れた日が2日続きます。その後、「梅雨前線の影響」で、
2日以上雨が振り、その後も1週間以内に、雨や曇りの予報が続いた場合、
梅雨と呼ばれています。
問題は、この「梅雨前線」にあります。天気予報で、よく聞く言葉ですが、意味は分からないという方も多いんじゃないでしょうか。
この梅雨前線は、まず発生時期が5月から7月に限られています。
名前の由来は、諸説ありますが、梅の実が熟す季節だから、梅雨前線と名づけられたという説が有力です。
気候が似ている中国でも「梅雨」と書いて「メイユー」と呼ばれており、同じ意味で使われています。
梅雨前線は、北からくる冷たい高気圧の「オホーツク気団」と南からくる暖かい高気圧の「小笠原気団」がぶつかり合う境目を言います。
通常は、2つの気団の勢力が均一ではないため、日本上空でぶつかり合っても、流れていってしまいます。
ですが、この時期の2つの気団は、同じ勢力のため、ぶつかりあう日本や中国の上で、雲となり、雨を降らします。
「梅雨」は、この梅雨前線が元となり、雨を長期間降らすものを指しています。
地域によって梅雨入り宣言の時期は違う?
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上記で説明した、梅雨前線は広範囲に渡っているものではなく、南北に沿って100キロほどの長さでしか、停滞していません。
ですので、それ以外の部分は雲がなく晴れ間もみられます。
気象庁の梅雨入り宣言も、この範囲の狭さが難点となっており、宣言の時期や、地域差によって大きくズレがあります。
ちょっとでもブレると、晴れになったり、逆に雨を降らすこともあります。
これは、梅雨前線の構造によるもので、2つの勢力が均一にあることが梅雨前線の定義だとはいっても、周りの気圧の影響により、常に均等でいるのは難しいからです。
この時期の洗濯物は、本当に毎朝一か八かの勝負になってきて、主婦はうんざりさせられますよね…。
でも「梅雨入り宣言しました!」と気象庁が声高らかに宣言することは難しいので、毎年「梅雨入りしたとみられます」という曖昧な表現になってしまうこと、許してあげましょうね。
「じゃあ梅雨入り宣言なんてしなくていいじゃん」というあなた。
それは違うんです。
地域によっては梅雨の真っただ中である7月は、晴れ間であれば暑い日もあり、お子さんたちが休みだと川や海へ行ったりしますよね。
降水量が増えると、水害が多発します。
「今日は晴れているから」といっても、1週間以内に雨が降っていれば上流からの水が多くなり、水難事故にもなりかねません。
「予報するのは難しい」けれど「予報することで防げる事故がある」ということなので、しっかり天気保養はチェックしましょうね。
九州、関西の梅雨入りの宣言は?
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梅雨入りは、夏が迫ってきている、という証拠ですので、やはり1番は暖かい地方と言われる沖縄や九州から、徐々になっていきます。
早いところですと、沖縄は5月上旬から中旬にかけて始まり、6月いっぱいは梅雨といえるでしょう。
続いて九州ですが、南の鹿児島県、奄美地方は5月の中旬から、こちらも6月いっぱい梅雨と宣言されているのに対し、福岡や山口県などは、北のほうですので、6月の初めから7月の中旬ころまでとされています。
このように、梅雨前線のスピードはとてもゆっくりです。
また、関西・中国・東海地方では、6月中旬から7月いっぱいまでとされています。
関東、東北の梅雨入り宣言は?
関東地方は、東海地方と同じ時期にかかることも多く、6月中旬から7月中旬ごろとなっております。
東北地方については、早いと6月中旬ごろから、梅雨入りとされ、7月いっぱいが梅雨であることが多いです。
また北海道は、梅雨がありません。
これは、北海道と本州の境目にある「津軽海峡」が影響しており、梅雨前線が北上することで、オホーツク気団が、津軽海峡の影響で勢力を弱めて、消滅してしまうからです。
オホーツク気団は、毎年7月下旬には消滅してしまうので、日本列島が夏、と呼ばれるのはこのころからとなります。
また北海道は梅雨がないので、5月から7月の旅行は、涼しくて過ごしいやすいのでオススメです◎
梅雨明けってどんな条件?
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ここまで梅雨入りをご説明しましたが、梅雨明けの定義とは何でしょう。
上記でも説明しましたが「梅雨前線」が消滅する、と梅雨は終わりです。
ですが、梅雨が終わったからといって、雨が降らなくなるわけではありません。
また日本上空を北上するはずの梅雨前線が、稀に停滞し、梅雨が長引く年もあります。
梅雨前線の停滞により、夏が無い年のことを「冷夏」と呼びます。
その場合は夏が終わり、秋になった時点(立秋の2日後)で「梅雨前線」は「秋雨前線」と名前を変えて、停滞します。
夏といえば暑いものだと思ってしまって遊ぶ予定を立てたのに、やりたいことも終えないまま、秋がくる年って、とっても残念ですよね。
今年はどんな夏になるでしょう
2017年は、6月と8月が冷夏といえるほど雨が多かったので、今年の夏はほどよく、暑くなればいいなぁ、と思っています。
今から夏が楽しみですね!