イチョウ

イチョウの雄雌の見分け方は? どのような違いがある?

 

あの厳しかった猛暑も終わりを迎え

いよいよ秋の到来!

色々な秋がありますよね。

 

 

読書の秋、芸術の秋、食欲の秋・・・

私自身楽しみなのは紅葉です!

イチョウの葉の鮮やかさは目に癒しを

与えてくれますよね。

 

 

実はイチョウには驚くべき、

真実があるようなのです。

 

 

今日はそんなイチョウのお話をさせていただきます

イチョウには「雄」「雌」がある??

イチョウには人間や動物の様に

雄の木」「雌の木

というものがあるそうです。

 

 

例えば、街に植えられている

街路樹のイチョウは確実に「雄の木」です

なぜ雄の木だけなのでしょうか?

それは雌の木の場合、イチョウの実

つまり銀杏がなって落ちてしまうことです。

 

 

銀杏、独特のあの匂いがニガテ

という方もいらっしゃるので

銀杏の落ちない雄の木だけが

街路樹になっているのです。

 

 

イチョウの「雄」「雌」の見分け方は??

一般的には枝のつきかたが

鋭角か鈍角で見分けている。

 

 

という考え方がありますが

実はこれ不確かな情報で

ある意味都市伝説になっています。

 

 

まず大きな違いは咲いた花が

雄花」か「雌花」かということ

これが一番確実な見分け方です。

 

 

雌花だけが銀杏を落としてしまい

独特なにおいを出してしまいます。

 

 

そして「雄」「雌」の特徴は

雄の木は

まっすぐ生える

葉っぱに切れ込みがある

 

雌の木は

横広になって実がつきやすくなる

葉っぱに切れ込みがない

こと見分けるポイントである。

 

 

イチョウの葉は切れ込みがあると

思い込んでいた方多いのではないでしょうか?

それは普段目にしている、

街路樹のイチョウが雄だからです!

 

 

街路樹は雄の木だけが、確実に植えられているか??

上記の様に見分け方を解説しましたが

一番確実に見分けるには「雄花」が咲くか

雌花」が咲くかということ

しかし確かめる方法すべてが、

成熟した大人の木

これをわざわざ植え替える

だけでも一苦労です。

 

しかし苗木の状態で、仮に雌だった場合

独特なにおいが街中に充満してしまいます。

 

 

だが完全に雄と断定しているものを

植えているのです。

 

 

なぜそのようなことが可能なのか?

もともと雄雌が分かっている状態で

実の落ちない雄の木を選び、

接ぎ木や挿し木をしてクローンを作る。

 

 

だからこそ、確実に街路樹には雄の木しかない

ということになります!

 

 

イチョウの受粉の性質や特徴

そもそもイチョウは「風媒花

といってヒノキやスギと同じく

風で花粉が運ばれてくるものです。

 

 

花粉が何キロも離れていても

受粉することができる!

例として、庭に雌の木しか生えていないのに

風で飛んでくる花粉で

受粉し結実するということができる

ということがあるのです。

イチョウに実が出来るのは樹齢何年??

雄花の場合、着生してから11~12年

雌花の場合、着生してから5~8年、

もしくは6~7年とされて

いずれにせよ、雄花より雌花の方が

早く成長します。

 

 

ただ実が落ちて、タネになり

自然に生えてきたのは

実が出来るまで25年

くらいと言われています。

 

 

接ぎ木や挿し木をすると、

枝自体に年数がある為

実が早くなるということです。

 

 

また、実ができるためには

雄1本に対し雌が5本でも全然問題がない!

なんともハーレムな木です!

おまけにイチョウは樹齢も長いので

長くまっすぐに育ち、

遠い距離を風で運ばれる生命力

恐れ多いですね!!

銀杏の独特なにおいの成分とその理由

 

上記でもお話しました、銀杏の独特なにおい

なぜあんな匂いが?

とお思いの方もいらっしゃいますよね。

 

 

まず、においの成分は

酪酸」と「ぺプタン酸が主成分です。

 

 

酪酸は銀杏のにおいの元、

そして足のにおいのもとになる成分で

揮発性が低いため、建物の壁や柱に

においがつくと大変取れにくいです。

 

 

ぺプタン酸は主に香料として使われることが多い成分で

この二つが合わさり、あのにおいが生まれます。

 

 

じゃあなぜ、そんなにおいを漂わせているか

二つの説があります。

 

 

一つは独特なにおいを出し、

このにおいが嫌いな動物たちに

食べられないようにするという説

もうひとつは

植物は動けない代わりにこのような物質を使い

花や実に誘引したり、

逆に忌避したりして子孫を残そうとする

という説があります。

 

 

このように銀杏の独特なにおいには

ちゃんとした意味がある。

 

 

イチョウもちゃんと努力し、

子孫を残そうとしている

ひとえにあの独特なにおいを

否定するだけでなく

イチョウの頑張りをきちんと見守って

いくことが大事なのかもしれません

 

 

 

最後になりましたが、今回はイチョウについて

様々なお話をしていきました

「雄」「雌」の区別があること

イチョウの実が出来るまでの事

そして銀杏の独特なにおいの意味

これをわかったうえで

再度秋のイチョウを見てみて下さい

世界観、価値観が変わるのではないでしょうか。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました

少しでも、お役にたつことがあれば光栄です!!

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