9月24日は「世界ゴリラの日」。知っていますか?ゴリラは、胸を叩く力強いイメージとは裏腹に、実は私たち人間とDNAが95〜99%も似た、知性と社会性にあふれた「優しい巨人」です。この日をきっかけに、彼らの驚くべき生態と、今まさに直面している絶滅の危機について、一緒に考えてみませんか。
世界ゴリラの日とは?その深い意味と由来
「世界ゴリラの日」は、単なる記念日ではありません。2017年、伝説的なゴリラ研究者ダイアン・フォッシーの遺志を継ぐ「ダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団」が設立50周年を記念して制定した、行動を促す日です。
彼女の命がけの研究と保護活動を思い起こし、絶滅の危機にある野生のゴリラと、その棲む森を守るために私たち一人ひとりができることを考える。それがこの日の本質です。各地の動物園でも関連イベントが行われることが多いので、チェックしてみる価値があります。
ゴリラ研究のパイオニア。ルワンダの密林に18年間住み込み、ゴリラの生態と社会を世界に初めて詳細に伝えました。その活動は『霧のゴリラ』などの著作や映画で知られています。
ゴリラの知性がスゴい!5つの驚くべき生態
力強い見た目とは裏腹に、ゴリラは高い知性と豊かな感情を持っています。その生態は、私たち人間と驚くほど共通点が多いのです。
1家族愛にあふれた「優しい巨人」
ゴリラの群れは、1頭の成熟したオス(シルバーバック)を中心とした家族です。シルバーバックは単なる支配者ではなく、家族を外敵から守る保護者であり、ケンカの仲裁役であり、子どもたちと遊ぶ遊び相手です。まさに「家族思いの家長」というイメージが近いでしょう。
2複雑なコミュニケーション能力
約25種類もの鳴き声を使い分け、さらに豊富なボディランゲージで意思疎通を図ります。葉をちぎる音で食事の合図を送ったり、視線で威嚇したり。その多様さは、私たちが言葉や表情を使い分けることに似ています。
3道具を使う学習能力
野生下では、棒を使って水深を確かめたり、石で硬い木の実を割る姿が観察されています。自らの目的のために道具を使いこなす知性は、チンパンジーに次いで高いと言われています。
4繊細で「恥ずかしがり屋」な一面
実はゴリラは不必要に目を合わせることを好まず、むやみに近づかれると強いストレスを感じます。動物園で寝ている姿も、観客からの視線プレッシャーを回避している可能性があるのです。
5遺伝子的に人間と極めて近い
冒頭でも触れた通り、DNAの類似度は極めて高く、かかる病気も共通するものがあります。この近さが、逆に彼らを危険にさらす原因にもなっているのです。
SNSで話題!ゴリラの「人間くさい」瞬間
その生態の近さゆえに、ゴリラの何気ない仕草が「人間みたい!」とネットで話題になることもしばしば。親近感が湧く瞬間をいくつかご紹介します。
- イケメンゴリラ「キヨマサ」の存在: 名古屋・東山動植物園のシルバーバック「キヨマサ」は、整った顔立ちと風格で大人気。各地の動物園にも個性豊かな「推しゴリラ」がいます。
- 思わず共感する仕草: 考え込むようにうつむく、背中を痒そうに掻く、物を一度放り投げてから持ち直す…。あまりにも人間らしい動きに、つい笑みがこぼれます。
- 「類人猿診断」で盛り上がる: 精神科医・名越康文氏監修の診断で、自分の性格がどの類人猿に近いか判定できます。ゴリラタイプは「穏やかな保護者」だとか。
知性派ゴリラが直面する、厳しい絶滅危機
そんな魅力的なゴリラの現状は、非常に厳しいものです。すべてのゴリラの亜種が絶滅危惧種に指定されており、特に深刻なヒガシローランドゴリラは、世界に約5,000頭以下しか生息していないと推定されています。
絶滅の主な原因は3つ。
- 生息地の破壊: 森林伐採や農地開発。
- 密猟: 食用の「ブッシュミート」や、ペット目的の違法取引。
- 感染症: エボラ出血熱など、人間と共通の病気。
これは「遠いアフリカの話」ではありません。私たちの日々の消費行動(持続可能でないパーム油や木材製品など)が、間接的に彼らの森を奪う一因となっている可能性もあるのです。
今日から始められる、ゴリラを守る「推し活」
「でも、個人に何ができる?」そう思うかもしれません。実は、身近なことから始められる支援の形があります。
ゴリラは、力強さの中に優しさと高い知性を秘めた、驚くべき生き物です。9月24日の「世界ゴリラの日」は、そんな彼らの真の姿に思いを馳せ、遺伝子的にも近いこの「親戚」を守るために何ができるか、考える一日にしてみませんか。まずは、近くの動物園で彼らの深いまなざしに会いに行くことから始めてみてください。

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