スマホが当たり前の今、公衆電話は「過去の遺物」だと思っていませんか?しかし、それは大きな誤解です。公衆電話は、災害時に最も頼りになる通信手段の一つとして、社会に残され続けています。もし大規模な地震や停電が起き、スマホが使えなくなったら、あなたは家族とどう連絡を取りますか?この記事では、知っているようで知らない、公衆電話の「いざという時の実力」と具体的な活用法を解説します。
公衆電話が災害時に圧倒的に強い2つの理由
公衆電話の強さは、単に「電話機が街にある」ことではありません。災害という極限状態で真価を発揮する、設計思想にこそ秘密があります。
1停電時でも使える独立電源
大規模停電(ブラックアウト)が発生すると、家庭の光回線電話(IP電話)は使えなくなり、スマホも充電切れの危機に陥ります。しかし、多くの公衆電話は、電話機自体にバッテリーを内蔵しているか、建物の非常用電源に接続されています。社会のライフラインが止まる事態に備えた、最後の砦なのです。
2通信規制の影響をほとんど受けない
災害時、多くの人が一斉にスマホで通話や通信を行うと、回線が混雑して「輻輳(ふくそう)」状態になり、つながりにくくなります。通信会社はこれを緩和するため、通信規制を実施することがあります。ところが、公衆電話の回線はこの規制の対象外。優先的に確保されているため、スマホがダメな時でも、高い確率で通話が可能です。
知らないと損!災害時に発動する「特例」3つ
公衆電話の存在を知っているだけでは不十分です。災害時だけに適用される特別なルールを知っておくことで、いざという時に適切に行動できます。
最も重要な事前対策:公衆電話の「場所」を把握せよ
どんなに機能が優れていても、場所がわからなければ意味がありません。災害時は探し回る余裕などないからです。今すぐできる、最も効果的な防災対策は、最寄りの公衆電話の位置確認です。
- 公式サイトで検索する: NTT東日本・西日本のHPにある「公衆電話設置場所検索」が最も正確です。
- 生活圏をカバーする: 自宅、職場、学校、よく行くスーパーや公園の周辺を重点的にチェック。
- 地図アプリにピン打ち: 検索して見つけた場所は、スマホの地図アプリにピンを立てて保存しましょう。
親子で実践!公衆電話「体験」講座
知識を「使えるスキル」に昇華させるには、実際に触れてみるのが一番です。週末のちょっとしたお出かけに、防災教育を兼ねた体験を加えてみましょう。
1街歩きで「公衆電話探検ゲーム」
目的地までの道のりで、親子でいくつ公衆電話を見つけられるか競ってみましょう。駅前、交番、公民館、大きな公園の入口などが定番の設置場所です。
2実際に使ってみる「体験通話」
10円玉を用意して、実際に公衆電話から自宅や祖父母の家にかけてみます。
- 受話器を上げてからダイヤルする。
- アナウンスに従って硬貨を入れる(通話後、おつりは返ってくる)。
- 「もしもし、公衆電話のテストです。聞こえますか?」と一言。
この体験は、お子さんにとってパニックを防ぐ「心の準備」になります。
3家族の電話番号を「暗記」する
スマホのアドレス帳に頼りきりでは、いざという時に番号がわかりません。少なくとも家族の電話番号は暗記するか、防災メモに記入して財布に入れておきましょう。

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